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台風3号が与那国島に接近 瞬間最大風速50m/sを観測 暴風長引くおそれ

ウェザーニュース / 2024年7月24日 17時25分

ウェザーニュース

7月24日(水)17時推定で、大型で非常に強い勢力の台風3号(ケーミー)は与那国島の西南西約70kmの海上を北西に進んでいます。
台風が接近して沖縄の先島諸島では荒天のピークを迎えています。先島諸島を中心に暴風雨や高波に厳重な警戒が必要です。断続的に猛烈な雨が降り、条件がそろえば線状降水帯が形成されるおそれがあります。台風の外側の発達した雨雲が流れ込む沖縄本島や奄美大島でも激しい雷雨や大雨に警戒が必要です。


▼台風3号 7月24日(水)17時推定
 中心位置   与那国島の西約70km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     北西 15 km/h
 中心気圧   940 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 65 m/s


※記事本文は下に続きます。

線状降水帯発生の可能性も

台風本体の活発な雨雲が沖縄の先島諸島に流れ込み、沖縄本島や奄美大島にも台風の外側の発達した雨雲が流れ込んでいます。午後になって先島諸島のアメダス地点では1時間に25mm前後の強い雨を観測しました。

この後も暴風に乗って横殴りの雨が強弱を繰り返して降り続きます。台風の東側では台風に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、台風の中心が通過した後も激しい雨が降りやすくなります。風や湿った空気の条件によっては、線状降水帯が形成されて猛烈な雨が数時間に渡って降り続くおそれがあるので警戒が必要です。

先島諸島では今日だけでも200mmを超える雨が予想されており、明日25日(木)にかけては、さらに雨量がまとまって300mm前後に達することも考えられます。

台風はこの後西寄りに進路を変えて中国大陸方面に進む予想。台風の東側では湿った空気の流れ込みが続き、沖縄本島でも雨の降りやすい状況が続く見込みです。一時的には激しく降るおそれがあり、台風が離れた後も油断禁物です。

与那国島で最大瞬間風速50.2m/s 停電のおそれも

台風の接近に伴って風も強まり、与那国島では13時51分に最大瞬間風速50.2m/sを観測しました。この後も風速は平均で30m/s以上、瞬間的には60m/sを超える猛烈な暴風となるおそれがあります。車が横転し、木や電柱が倒れるなどの影響が懸念されるため、外出は極力控えて屋内で安全を確保してください。台風が大型でかつ動きが比較的遅いため、暴風の影響が長引くとみられます。停電による熱中症にも注意が必要です。

また、沿岸部では10mを超える猛烈なしけが予想されています。高潮が発生することも考えられるため、沿岸部でも浸水や冠水が発生する懸念があります。自治体からの情報にも留意して、必要に応じて速やかに避難できるように準備をするようにしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風3号の名前「ケーミー(Gaemi)」は韓国が提案した名称で、あり(蟻)のことを指す韓国語(개미)からとられています。

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