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ゲリラ雷雨、地球温暖化の影響で夜に多くなる?

ウェザーニュース / 2024年7月26日 13時0分

ウェザーニュース

夏にテレビなどでよく耳にする「ゲリラ雷雨」。

今年も各地で発生しており、7月20日(土)は「足立の花火」が開催直前で中止となりました。また、22日(月)はゲリラ雷雨により関東で1万軒を超える停電が一時的に発生し、24日(水)は埼玉県で突風被害が発生するなど社会的に大きな影響を与えています。

ゲリラ雷雨の原因

なぜ、ゲリラ雷雨は発生するのでしょうか。

夏の強烈な日差しによって暖められた空気が上昇し、積乱雲が発生すると、大量の雨を降らせます。
さらに、暖められた地上付近と氷点下の上空では、かなり温度差が大きくなります。
すると積乱雲の発達が促され、ゲリラ雷雨が起きやすくなるのです。

夕方から夜に多く発生

日中は地表の気温上昇に伴い内陸部に向かって風が吹くため、ゲリラ雷雨の発生は山沿いが中心です。

一方、夕方以降は内陸部に向かう風が弱まり、山沿いで発生した積乱雲が平野部に近づくため、関東南部では山沿いとは時間差が生じて、夕方から夜がゲリラ雷雨のピークとなります。

地球温暖化が助長?

気象庁による過去の統計では、1時間降水量50mm以上の大雨の年間発生回数は増加傾向にあり、この変化には地球温暖化が影響している可能性があると言われています。

気温が1℃上がると、大気中の水蒸気量が7%ほど増えると考えられます。単純に考えると、雨量も7%増えます。条件によっては、雨が周りの水蒸気を集めてきて、雨量がもっと増える可能性もあります。

このため、ゲリラ雷雨を含む大雨が頻発すると考えられています。

夜のゲリラ雷雨が増える可能性

個別の事例によっては気圧の谷などの影響が関係しているため、冒頭に挙げたような週末から今週にかけての雷雨の事例が地球温暖化の影響を受けているとは言い切れません。

ただ、長期的に見ると、夕方以降にゲリラ雷雨が多い関東南部では、地球温暖化が進むことで夜遅くに発生するゲリラ雷雨が増える可能性があると言えそうです。

夏の風物詩である花火大会など、夜の屋外イベントに行く際は気象情報をこまめに確認するようにし、夏を満喫しましょう。

参考資料
気象庁 大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/extreme/extreme_p.html

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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