山形県には大雨特別警報が発表中 県内各地で激しい雨が続く

ウェザーニュース

7月25日(木)13時に大雨特別警報が発表された山形県内では、夕方になっても激しい雨が続いています。

今夜遅くにかけても、大雨による土砂災害や河川の氾濫・堤防決壊による大規模な災害発生に厳重な警戒が必要です。

土砂災害や河川氾濫に厳重警戒を

大雨特別警報が発表された山形県酒田市では、9時34分までの1時間に86.0mmの猛烈な雨を観測しています。また、山形県内各地で今日の日中には1時間に50mm以上の激しい雨が断続的に降りました。

18時30分までの1時間には長井市で1時間に43.5mmの激しい雨を観測しました。置賜や村山地方でも雨が強まっています。

山形県では今朝から断続的に激しい雨が降り、アメダス酒田大沢や差首鍋ではこの24時間に300mmを超える記録的な雨量を観測しています。酒田市中心部や鶴岡市でも観測史上1位の24時間降水量が観測されました。

大雨特別警報が発表されている酒田市や遊佐町など中心に、河川氾濫や浸水がすでに発生していて、酒田市や新庄市には警戒レベル5の緊急安全確保が発令されている状況です。最大級の警戒をしてください。

ご自身のいる場所が斜面の近くなど崩れやすい場所である場合、可能であるならば避難をしてください。周囲が暗くなっている状況で、別の場所に避難するのは危険を伴いますので、避難する余裕がなかったり、すでに周囲に土砂の流入や浸水が始まっているのなら、少しでも助かる可能性がある家の上階、山や崖の反対側に行くようにしてください。また、自治体からの避難情報に留意し、できるだけ安全を確保するようにしてください。

今夜も雨が続く 明日にかけても警戒を

これから今夜遅くにかけても、山形県内では続く見込みです。明日の朝には雨の峠を越えますが、その後も雨の降りやすい状況は続きます。すでに記録的な雨量となっているため、しばらくは土砂災害や河川氾濫の発生しやすい状況が続く見通しです。さらなる災害の発生が懸念されますので、明日になって雨が弱まっても、危険な場所には近づかないようにしてください。

また、秋田県や宮城県にも土砂災害警戒情報が発表されており、特に秋田県では由利本荘市で河川氾濫が発生し、警戒レベル5の緊急安全確保が発令されています。青森県など北部にも発達した雨雲が流れ込みやすくなっているため、東北地方の各地で大雨に厳重な警戒が必要です。

命を守る最善の行動を

警戒レベルととるべき行動

「特別警報」は、「警報」の発表基準をはるかに超える数十年に一度の大災害が起こると予想される場合に発表され、対象地域の住民の方々に対して最大限の警戒を呼びかけるものです。

また、気象庁では気象警報等の防災気象情報について、取るべき行動を直感的に理解出来るよう5段階の「大雨警戒レベル」での表現を提供しています。レベル5は災害が切迫しているか既に災害が発生している段階で、そこから避難を開始することが困難となるような状況です。