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熱中症による救急搬送は今夏初の1万人超え 引き続き酷暑に警戒

ウェザーニュース / 2024年7月31日 9時46分

ウェザーニュース

7月30日(火)、総務省消防庁は2024年7月22日〜28日の熱中症による救急搬送状況を発表しました。

この1週間における全国の熱中症による救急搬送者数は「12,666人」で、この夏初めて1万人を超えました。

熱中症リスク高い日が続く

この1週間は搬送者数が連日1000人を超えており、その中でも最も多かったのは22日(月)の2,357人でした。都道府県別に見ると東京都だけで1,294人と過半数を占めています。当日は、上空の強い暖気と日射の影響で、関東から西日本の太平洋側で厳しい暑さとなり、体温を上回る38℃台を記録した地点もありました。このため、熱中症による搬送者数が増加したと考えられます。

この先1週間も夏の太平洋高気圧の勢力が強く全国的に気温が上がり、晴れると関東や東海は35℃前後、西日本では38℃前後の酷暑となる予想です。引き続き熱中症リスクの高い日が続ため、屋内屋外問わず積極的な水分補給など熱中症対策が欠かせません。夏休み期間で外で過ごす機会が増えるかもしれませんが、比較的涼しい時間帯に変更するなどの対応もご検討ください。

熱中症予防のポイント

・暑さを避ける
・こまめな水分補給
・急に暑くなる日に注意
・暑さに備えた体づくり
・各人の体力や体調を考慮
・集団活動の場ではお互いに配慮
・暑さ指数の測定値などを把握

日常生活では、からだ(体調、暑さへの慣れ等)への配慮と行動の工夫(暑さを避ける、活動の強さ、活動の時期と持続時間)、および住まいと衣服の工夫が必要です。屋外では帽子や日傘を使う、水分をこまめに摂取する、日中の暑さを避けて活動する、といった基本的なことが大切です。また、室内で発症することも多いので、冷房を適切に使うなど、油断しないようにしましょう。

熱中症のサインとは?

上の表は代表的な熱中症の症状です。このような症状が見られたら、すぐに涼しい屋内や日陰などに移動して体を冷やし水分を摂るようにしてください。

重症度Ⅲ度の場合は、一刻も早く救急車を呼ぶ必要があります。

暑さ指数(WBGT)とは

暑さ指数(WBGT)は国際的に用いられる指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい湿度、日射・輻射など周辺の熱環境、気温の3つの要素から計算されています。

熱中症患者発生率との相関が気温よりも良好で、暑さ指数が「厳重警戒」ランク以上だと熱中症患者が著しく増加することがわかっています。また、暑さ指数が「危険」ランクの場合は運動は原則中止すべきとされています。


出典
総務省消防庁HP、環境省 熱中症環境保健マニュアル

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