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日本の南に「モンスーンジャイア」 複数の熱帯低気圧や台風が発生しやすい

ウェザーニュース / 2024年8月7日 12時30分

ウェザーニュース

日本の南には2つの熱帯低気圧が発生しています。これらを含む海域は広い範囲での反時計回りの風の循環となっていて「モンスーンジャイア」と呼ばれます。

モンスーンジャイアでは次々に熱帯低気圧や台風が発生する可能性があり、お盆休みの時期にかけて南海上から目が離せません。

南西からの風と東からの風が合流

日本の南の海上では、モンスーンと呼ばれる南西からの季節風と、太平洋高気圧の縁辺を吹く東からの風が合流することで広大な低気圧(低圧部)が形成されています。この低圧部をモンスーントラフと呼び、低圧部による反時計回りの風の循環をモンスーンジャイアと呼びます。

モンスーンジャイアは広大な風の循環ですが、この範囲内ではそれよりも小さな規模の渦がいくつも発生しやすくなります。その渦が熱帯低気圧となり、海水温や風の環境次第では台風に発達します。

お盆にかけて複数の熱帯低気圧が発生か

7日(水)9時の実況天気図

7日(水)9時現在、沖縄の南には中心気圧1004hPaの熱帯低気圧が、小笠原近海には中心気圧998hPaの熱帯低気圧が、それぞれ解析されています。沖縄の南の熱帯低気圧はさほど発達することはないものの、今週後半にかけて沖縄周辺で断続的に強い雨を降らせる可能性があります。小笠原近海の熱帯低気圧は台風に発達する可能性があります。8日(木)にかけて小笠原諸島に接近したのち、北東に進んで日本の東に向かう見込みです。

このほかに、今週末の三連休の頃に新たな熱帯低気圧がモンスーンジャイアの中から発生するという予測を出す数値シミュレーション結果が増えてきました。まだ影響を具体的に予想するのは難しいものの、お盆の時期の日本の天気はこの熱帯低気圧や太平洋高気圧の動向次第といえそうです。

三連休〜お盆休み後半の時期は長距離の移動を予定している方が多くなっています。熱帯低気圧や台風の影響が国内に及ぶ可能性も否定できないため、南の海の動向から目が離せません。

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