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台風5号(マリア)北上 三連休に北日本へ近づく可能性も

ウェザーニュース / 2024年8月8日 10時10分

ウェザーニュース

8月8日(木)9時現在、台風5号(マリア)は小笠原諸島・父島の南の海上を東北東に進んでいます。台風に近い小笠原諸島では雨や風の強まることがあるため注意が必要です。

▼台風5号 8月8日(木)9時
 中心位置   父島の東南東約180km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     東北東 20 km/h
 中心気圧   994 hPa
 最大風速   20 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 30 m/s


12日(月)頃から進路がやや西寄りに

台風はしばらく北東方向に進んだあと、明日9日(金)以降はしばらくほぼ真北に進む予想となっています。すでに台風が接近している小笠原諸島では、今日8日(木)いっぱいは強い雨や風・突風などに注意が必要です。

海面水温がそれほど高くない領域を進むため顕著な発達はなく、今の所、暴風域を伴う勢力には達しないとみられます。

12日(月)以降はやや西寄りの進路をとるとみられ、進路に近い北日本の太平洋側を中心に雨や風の影響が出る可能性があります。また、台風が陸から離れて北上したとしても、太平洋沿岸では波が高くなるため、三連休を中心に海のレジャーの際は離岸流などに十分注意が必要です。

高気圧が台風の進路を左右

台風5号の進路に大きな影響があるのは、日本のはるか東に中心をもつ太平洋高気圧です。

台風は主に上空の風によって移動します。代表的なのが強い西寄りの風であるジェット気流ですが、現在は日本列島の北を流れているため、台風5号の動きには関与しません。今回は高気圧の縁を吹く南寄りの風によって北上する見通しです。

太平洋高気圧の勢力が進路を大きく左右し、強まった場合は台風が西寄りの進路を進み、日本列島に近づくことになります。高気圧の勢力の予測は不確実性は大きく、その分だけ12日(月)以降の予報円が大きくなっているのです。

*破線で囲まれた「予報円」は、その時刻に台風・熱帯低気圧の中心が入る確率が70%の範囲を示しています。予報円が大きいことは、台風の強さや大きさを表すのではなく、不確実性(誤差)が大きいことを示しています。

参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果

この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にかなりの幅があることをイメージするために掲載しています。

これらのメンバーを比較すると、日本の東に北上する傾向は概ね揃っているものの、その先で北東に離れる予測と本州方面に向かう予測でばらつきがあることがわかります。西寄りの進路となった場合には三連休の頃に風雨の影響が出る可能性があるため、予報の変化に注視が必要です。日がたつにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。

台風の発生は半月ぶり 今月1つめ

平年の台風発生数

台風の発生は7月21日に発生した台風4号以来でおよそ半月ぶりです。今月に入ってから1つめの台風発生です。

台風発生数の平年値を見ると、8月の台風発生数の平年値は5.7個で、一年の中でも最も台風の発生が多くなる時期です。今年も日本の南で複数の台風が発生する可能性があります。秋にかけての本格的な台風シーズンとなりますので、台風対策・大雨対策等を整えておくようにしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風5号の名前「マリア(Maria)」は米国が提案した名称で、マリアナ諸島のチャモロ語の女性の名前からとられています。

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