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台風5号 東北太平洋側上陸なら過去3例目 地形の影響加わり大雨に

ウェザーニュース / 2024年8月11日 9時20分

ウェザーニュース

東北の沖を北上中の台風5号は明日12日(月)に東北太平洋側に上陸する可能性が高まっています。東北太平洋側に上陸すれば、1951年の統計開始以来、3例目です。

過去の上陸の時は岩手県沿岸で雨量かさむ

2016年の台風10号(ライオンロック)は日本の南の海上で迷走した後、関東の沖合を北上し、岩手県大船渡市付近に上陸しました。1951年に現在の台風の統計が始まって以来、東北太平洋側に上陸した初めての台風です。

上陸時も強い勢力を保っていたことから岩手県内で局地的に200mmを超える大雨となり、岩泉町では川の氾濫によって大きな被害に見舞われました。

2021年の台風8号(ニパルタック)も関東の沖合を北上し、宮城県石巻市に上陸。こちらは初めて宮城県に上陸した台風です。上陸時の勢力は2016年10号ほど強くはなかったものの、岩手県の一部で150mm以上の雨を観測しています。

2つの台風に共通しているのは台風の北側の地域で雨量が多かったことです。東寄りの風が吹き付け、北上高地などにぶつかることで雨雲が発達。狭い地域に強い雨が継続して大雨になったと考えられます。

台風中心の北側で雨量が増加

最新の予想で台風5号は宮城県〜岩手県南部に上陸する見込みです。これまでに東北太平洋側に上陸した台風と同じように、中心の北側は東寄りの風が吹き付け、雨雲が発達しやすくなります。さらに台風の進行方向と弧状の雨雲の伸びる方向が一致するため、同じような所に活発な雨雲がかかる続ける可能性があります。

現在の進路で進んだ場合、最も雨が強まりやすいのは東北の太平洋沿岸です。上陸時の勢力は2016年10号に比べると弱いものの、進行速度が遅いため強雨が長時間続くとみられます。総雨量は多い所で200〜300mmに達する予想で、観測史上1位に迫る所がある見通しです。

土砂災害や河川の増水、氾濫などの危険性が高まるため、避難や雨への対策は、雨が本格的に強まるまでに済ませるようにしてください。

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