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台風7号 進路の決め手は高気圧の勢力 関東上陸の可能性は

ウェザーニュース / 2024年8月13日 17時55分

ウェザーニュース

今日13日(火)3時に日本の南の海上で台風7号が発生しました。発達しながら北上し、お盆期間後半の16日(金)〜17日(土)に関東にかなり近づき、上陸するおそれもある予想です。

13日(火)15時現在の台風進路図の予報円を見ると、まだ関東付近を通過する際の進路には東西400km以上の予測の幅があります。西寄りの進路になるのか、東寄りの進路になるのかで、影響度合いが大きく変わってきます。進路を左右するポイントと影響を解説します。

太平洋高気圧の強まりがポイント

台風は、一般的に太平洋高気圧の縁に沿って進んだり、偏西風のような上空の風の強い風に流されるようにして進みます。現在、偏西風は日本列島よりも北に位置しているため、今回の台風の進路には関与しません。

つまり、今回の台風7号は太平洋高気圧がどのくらい西に勢力を広げるかが、その進路に大きく影響します。太平洋高気圧が西に強く張り出せば台風は西寄りのコースをたどり、逆に高気圧の勢力がそれほど強まらなければ東寄りのコースをたどることとなります。

台風と太平洋高気圧の相互作用

台風の発達は太平洋高気圧にも影響を与えます。台風が発達することで、高気圧が勢力を強め、その結果として進路が変わるケースもしばしばあります。

今回は、現在の予想よりも台風がさらに発達した場合は太平洋高気圧がより西に拡大し、台風が西寄りの進路を進む可能性が高くなります。一方で、台風の発達が予想よりも抑えられたら、高気圧の西への張り出しは弱まり、台風は東寄りの進路となる可能性が高くなります。

台風の勢力は?

現在、日本の南海上では海面水温が平年よりも2℃前後高く、30℃以上の海域が広がっています。一般的に台風は26〜27℃以上の海面水温で発生・発達しやすくなるため、この高温の海域は台風の発達にとって非常に好条件です。

このため、台風7号は強い勢力にまで発達する予想で、暴風域を伴ったまま関東に接近する可能性が十分にありうると言えそうです。

台風の進路による影響と警戒ポイント

今回の台風7号は進路がわずかに東西にずれるだけで、東京など大都市への影響が大きく変わってくるため注意が必要です。特にお盆期間の後半にあたり、帰省のUターンや旅行など長距離移動を多くの方が考えている時期と重なるため、台風の影響度合いがより注視されています。

<◆台風の進路が西寄りとなった場合>

西寄りのコースを進んだ場合、関東地方への上陸の可能性もあり、影響がより大きくなります。東寄りの非常に強い湿った空気が入りやすい関東西部の山沿いから伊豆半島付近では大雨となるリスクが高まります。東京都心などでも台風本体の発達した雨雲がかかって激しい雨が降り、雨量が多くなるおそれがあります。また、関東南部や東京湾周辺では南寄りの風が強まる時間帯が長くなり、交通機関への影響が大きくなることが懸念されます。

<◆台風の進路が東寄りとなった場合>

一方で、台風が東寄りのコースを進んだ場合、台風の中心付近の非常に発達した雨雲がかかるのは伊豆諸島や千葉県の房総半島周辺となり、大雨や暴風に警戒が必要なエリアがより南や東側へ限定されます。東京湾周辺では南風ではなく、北寄りの強い風に注意が必要で、発達具合によっては暴風となるリスクはあります。ただ、台風が西寄りのコースへ進んだ場合よりは、影響度合いは小さくなると考えられます。


日にちが経つにつれて、進路予想の幅は小さくなっていく見込みですが、台風が近くを通ることには変わりありません。最新の気象情報や各交通機関からの情報を確認し、移動時間の変更や代替手段の検討も行うようにしてください。

台風の影響が大きくなることが予想される場合は、早めの避難や対策を行うよう心がけてください。

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