台風7号 16日(金)に関東接近 暴風・大雨への備えは明日までに

ウェザーニュース

8月14日(水)15時現在、台風7号（アンピル）は小笠原諸島の西を北東に進んでいます。

今後は進路を北寄りに変えて発達し、伊豆諸島では明日15日(木)の後半から、関東の沿岸部では夜から影響が出始める見込みです。大雨や暴風への備えを早めに進めるようにしてください。

▼台風7号　8月14日(水) 15時
　中心位置　　　父島の西南西約150km
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　／／
　移動　　　　　北東　15 km/h
　中心気圧　　　975 hPa
　最大風速　　　30 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　45 m/s

台風周辺の活発な雨雲が小笠原諸島に

台風の東側に広がる活発な雨雲が小笠原諸島を覆っていて、断続的い雨を降らせています。母島では16時00分までの24時間雨量が135.5mmに達しました。また、台風の強風域に入っているため風も強く、父島の最大瞬間風速は27.0m/sを観測しています。


これから今夜にかけて風雨の強い状況が続きますので、避難しない場合は窓から離れた部屋で過ごすようにしてください。また、海上はしけの状態となるため、海には決して近づかないでください。
写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿）

関東など大雨と暴風で交通機関に影響のおそれ

台風は関東に近づく16日(金)15時の時点で中心気圧は950hPa、中心付近の最大風速は40m/sになる予想です。

まだ取りうる進路や進行速度には不確実性はありますが、強い勢力で近づいてくることから、伊豆諸島から関東では暴風が吹き荒れることが予想されます。台風の暴風域に入るような地域では、瞬間的に30m/sを超える風が吹く見込みです。

台風の進路が西寄りとなり、台風の中心が陸地寄りや上陸するような場合には瞬間的には50m/sを超える猛烈な暴風になってもおかしくありません。

千葉県などで200mm以上の大雨のおそれ

また、台風本体の発達した雨雲や周辺の多量の湿った空気によって、1時間に50mmを超える非常に激しい雨が降り、24時間降水量は200mmを超える大雨となる見込みです。台風の進路が西寄りになると、東京都内なども雨量が増加します。

大雨と暴風の影響で、東日本を中心に交通機関にも影響が出るおそれがあります。お盆休みの終盤にあたるため、帰省先などからのUターンや旅行先での移動タイミングと重なります。こまめに最新の台風情報や交通情報を確認し、天気を考慮して計画を立てるようにしてください。

関東接近後はやや東寄りに進路を変えますが、東北など北日本方面にも影響を及ぼす可能性があります。台風5号の影響で記録的な大雨となった東北でも再び影響を受けることが考えられ、油断ができません。

台風の暴風域に入る確率

5日先までに台風の暴風域に入る確率がが5%以上の府県予報区は以下の通りです。（気象庁）
　岩手県　　　　　18 %
　宮城県　　　　　23 %
　秋田県　　　　　7 %
　山形県　　　　　11 %
　福島県　　　　　39 %
　茨城県　　　　　67 %
　栃木県　　　　　35 %
　群馬県　　　　　26 %
　埼玉県　　　　　44 %
　千葉県　　　　　75 %
　東京都　　　　　67 %
　　東京地方　　　49 %
　　伊豆諸島北部　47 %
　　伊豆諸島南部　67 %
　　小笠原諸島　　61 %
　神奈川県　　　　49 %
　新潟県　　　　　6 %
　山梨県　　　　　24 %
　長野県　　　　　10 %
　静岡県　　　　　35 %

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風7号の名前「アンピル（Ampil）」はカンボジアが提案した名称で、マメ科のフルーツの名前からとられています。