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台風7号が強い勢力に 関東最接近の明日は暴風・大雨に警戒

ウェザーニュース / 2024年8月15日 10時10分

ウェザーニュース

台風7号(アンピル)は8月15日(木)9時に強い勢力となり、小笠原諸島・父島の北北西の海上を北に進んでいます。

今後も北上を続け、伊豆諸島では今日15日(木)午後から、関東の沿岸部では夜から影響が出始める見込みです。大雨や暴風への備えを早めに進めるようにしてください。

▼台風7号 8月15日(木) 9時
 中心位置   父島の北北西約300km
 大きさ階級  //
 強さ階級   強い
 移動     北 20 km/h
 中心気圧   970 hPa
 最大風速   35 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 50 m/s


強い勢力で接近するため各地で暴風に

日本の南の海上は海面水温が平年よりも高く、伊豆諸島北部の周辺でも29〜30℃となっています。このため、台風が陸地に近づいても勢力が衰えず、明日16日(金)9時の時点で、中心付近の最大風速は40m/sの予想です。

強い勢力を保ったまま近づくことから、暴風が吹き荒れることが予想されます。千葉県や茨城県、伊豆諸島など台風の暴風域に入るような地域では、瞬間的に30〜40m/sの風が吹く見込みです。

進路から少し離れる東京都心なども20m/s以上の風の吹くおそれがありますので、倒木、飛来物などに警戒をしてください。停電が発生することも考えられるため対策が必要です。

1時間に50mm以上の非常に激しい雨のおそれ

台風の周囲を取り巻く雨雲は、伊豆諸島南部にかかり始めています。今夜遅くには関東の南部沿岸に広がり、次第に雨が降り出す見込みです。

台風の中心付近や湿った東寄りの風が吹き付ける地域では、1時間に50mmを超える非常に激しい雨が降り、多い所では200mmを超える大雨となるおそれがあります。

大雨と暴風の影響で、東日本を中心に交通機関にも影響が出るおそれがあります。お盆休みの終盤にあたるため、帰省先などからのUターンや旅行先での移動タイミングと重なります。こまめに最新の台風情報や交通情報を確認し、天気を考慮して計画を立てるようにしてください。

関東接近後はやや東寄りに進路を変えますが、東北など北日本方面にも影響を及ぼす可能性があります。台風5号の影響で記録的な大雨となった東北でも再び影響を受けることが考えられ、油断ができません。

台風の暴風域に入る確率

5日先までに台風の暴風域に入る確率が5%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁)
 岩手県     10 %
 宮城県     24 %
 山形県     10 %
 福島県     46 %
 茨城県     69 %
 栃木県     29 %
 群馬県     15 %
 埼玉県     32 %
 千葉県     75 %
 東京都     84 %
  東京地方   37 %
  伊豆諸島北部 38 %
  伊豆諸島南部 84 %
 神奈川県    34 %
 山梨県     8 %
 静岡県     18 %

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風7号の名前「アンピル(Ampil)」はカンボジアが提案した名称で、マメ科のフルーツの名前からとられています。

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