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週刊地震情報 2024.8.18 神奈川県西部 9日(金)の震度5弱以降、地震活動が活発

ウェザーニュース / 2024年8月18日 10時20分

ウェザーニュース

この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前週に比べると少ない水準です。前週に大きな地震があった関東や九州でやや地震が目立ちます。震度3以上の地震は3回発生しました。(8月12日~18日10時の集計)

国内:神奈川県西部が震源で震度4、震度3の地震

神奈川県西部の地震

15日(木)20時20分頃、神奈川県西部を震源とするマグニチュード4.3、深さ12kmと推定される地震が発生しました。この地震で神奈川県中井町で最大震度4、相模原市、小田原市、秦野市、厚木市、伊勢原市、平塚市などで震度3を観測しています。

また、14日(水)にもほぼ同じ震源でマグニチュード4.2の地震が起きて、最大震度3の揺れを観測しました。

これらの地震は9日(金)に発生したマグニチュード5.3、最大震度5弱の地震に関連する活動です。震源や深さはほぼ同じで、メカニズムは概ね南北方向に圧力軸を持つ逆断層型と一致しています。

地震活動は普段と比べて活発な状態が続いていて、その中で震度3、震度4の地震が発生しました。16日(金)の早朝を最後に有感地震は起きていません。

過去に周辺で同規模の地震が発生した際は、数週間経過後にマグニチュード3クラスの地震が起きたケースがあります。震源に近い地域では震度3程度の揺れとなる可能性があるため、念のため注意が必要です。

国内:宮城県沖の地震で最大震度3

宮城県沖の地震

17日(土)9時33分頃、宮城県沖を震源とするマグニチュード4.5、深さ約50kmと推定される地震が発生しました。この地震で宮城県岩沼市と石巻市で最大震度3を観測しています。

宮城県沖を震源とする震度3の地震は先月23日以来で、地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力時期を持つ、逆断層型と解析されています。

宮城県沖は地震の多い領域ですが、去年10月以降はしばらく震度3以上の地震がありませんでした。先月21日に10か月ぶりに震度3を観測した後、23日にも発生し、今回の地震はそれ以来です。震源や深さは21日の地震とほぼ同じでした。

宮城県沖では2011年の東日本大震災を引き起こした巨大地震以降も、しばしばマグニチュード6クラスの地震が起きていて、2021年には最大震度5強の地震が2回発生しました。今年は比較的落ち着いた状況が続いているものの、いつ大きな揺れに見舞われてもおかしくはなく、備えは欠かせません。

世界:台湾付近でM6.1の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しています。最も大きな地震はカムチャッカ半島沖で発生したマグニチュード7.0です。

今回は台湾の地震に注目します。日本時間の16日(金)朝、台湾の東の海上を震源とするマグニチュード6.1、深さ約14kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ型です。

台湾の気象局によると、この地震で花蓮県をはじめとした広い範囲で震度4の揺れを観測しました。台湾の震度階級は日本と同様10段階となっています。また、日本国内でも石垣市や与那国町などで震度1を観測しました。

今回の地震は4月に大きな被害をもたらしたマグニチュード7.4の震源の近くで発生しています。ただ、4月の地震の活動領域から少し離れていて、一連の活動かははっきりしません。

台湾の東岸はユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界にあたり、大きな地震が発生しやすい領域です。2000年以降だけでも、マグニチュード7クラスの地震は今年を含め3回発生しています。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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