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台風10号 北上に遅れ 接近・上陸後も動き遅く影響は長期間に

ウェザーニュース / 2024年8月26日 10時15分

ウェザーニュース

8月26日(月)9時現在、強い台風10号(サンサン)は日本の南を西北西に進んでいます。昨日からさらに進路が西に変化し、近づくタイミングが遅れる見込みです。気圧の谷の影響を受けにくくなるため接近後も動きが遅く、影響が長引くおそれがあります。

▼台風10号 8月26日(月)9時
 中心位置   日本の南
 大きさ階級  //
 強さ階級   強い
 移動     西北西 20 km/h
 中心気圧   980 hPa
 最大風速   35 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 50 m/s


進路は西寄りへ タイミングも遅まる

台風の南にある寒冷渦の影響を強く受け、進路は西寄りに変化してきています。その分だけ西日本への接近も遅れ、上陸は28日(水)の後半から29日(木)にずれ込む見込みです。

接近が遅れる分だけ、北上と加速を促す上空の気圧の谷やジェット気流の影響が小さくなるとみられます。このため、接近・上陸後は太平洋高気圧の縁に沿って、あまり速度を上げずに東寄りに進む予想です。

まだ進路予測に幅があり、日本海へ抜けずに日本列島を九州から中国四国、近畿へ進んだり、太平洋側を日本列島に沿うように進む可能性もゼロではありません。

動きが遅い分、大雨・暴風の影響も長期間に

台風10号が「非常に強い」もしくは「強い」勢力で近づく九州を中心に暴風の影響が大きくなることが懸念され、瞬間的に40〜50m/sの猛烈な暴風が吹き荒れるおそれがあります。台風の東進に伴って、そのほかの各地も風が強まる見込みです。

日本列島通過時の台風の移動速度が遅いため、停電や物流への影響などが数日にわたり継続するおそれがあるため、早めの備えをお願いします。


また、西日本から東海では南東からの風が山にぶつかる地域などで雨量がかなり多くなるおそれがあります。台風の接近前から雨が強まるため、影響を受ける時間も長引き、総雨量は500mmを超える所がある予想です。河川の氾濫や土砂災害等に警戒が必要です。

台風の暴風域に入る確率

5日先までに台風の暴風域に入る確率がが50%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁)
 広島県         52%
 山口県         52%
 香川県         50%
 愛媛県         59%
 高知県         59%
 福岡県         53%
 長崎県北部・南部    52%
 熊本県         66%
 大分県         63%
 宮崎県         71%
 鹿児島県(奄美地方除く)90%
 奄美地方        87%

27日(火)以降は暴風警報、波浪警報、高潮警報、大雨警報などが発表される可能性があります。台風の進路や進行速度によっては交通機関への影響も拡大し、鉄道の運転見合わせや高速道路の通行止めなどの影響が長引き、エリアが広がることが考えられます。

台風から遠い北日本でも大雨のおそれ

北日本は前線の活動が活発になるため、台風から離れていても大雨となる可能性があります。

明日27日(火)から北海道や東北北部では広範囲で雨が降り、局地的に激しい雨の降るおそれがあります。北海道の太平洋側では100mmを超えるような大雨の予想されている所もあり、河川の増水や土砂災害などに警戒が必要です。

また、前線の位置によっては7月に水害に見舞われた秋田県や山形県でも雨の強まる可能性があるため、今後の情報に注意をしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風10号の名前「サンサン(Shanshan/珊珊)」は香港が提案した名称で、少女の名前が由来です。

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