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非常に強い台風10号 移動遅く長時間の大雨や暴風に厳重警戒 特別警報の可能性も

ウェザーニュース / 2024年8月28日 7時47分

ウェザーニュース

8月28日(水)8時の推定で、非常に強い勢力の台風10号(サンサン)は、発達を続けながら鹿児島県奄美市の北北東をさらに発達しながらゆっくりと北上しているとみられます。種子島・屋久島や九州本土でも次第に暴風雨となる見通しで、気象庁からも特別警報が発表される可能性があると発表されました。厳重な警戒が必要です。

▼台風10号 8月28日(水) 8時推定
 中心位置   奄美市の北北東約90km
 大きさ階級  //
 強さ階級   非常に強い
 移動     北西 ゆっくり
 中心気圧   935 hPa
 最大風速   50 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 70 m/s


台風の中心付近では40m/sを超える暴風を観測

台風10号は奄美大島の近くをゆっくりとしたスピードでさらに発達しながら北上しています。昨夜、台風の中心がすぐ近くを通過した奄美地方の喜界島では44.2m/sの最大瞬間風速を観測しました。

8時推定でも奄美大島や喜界島、トカラ列島の一部が暴風域に入っていて、九州電力によると7時30分現在でも奄美大島や喜界島などでは1万戸以上で停電が続いている状況です。奄美地方には暴風・波浪・高潮警報が発表されています。

台風を移動させる風が弱いため、奄美地方では今日も暴風域内で非常に強い風が吹き荒れ、停電の復旧にも時間がかかるおそれがあります。雨や風が強く窓が開けられない状況で室内では蒸し暑くなりますので、熱中症にもご注意ください。

種子島・屋久島地方でも、だんだんと風が強まり、屋久島にあるアメダス尾之間でも、32.0m/sの最大瞬間風速を観測しています。午後はさらに強い風が吹き荒れる予想です。

台風に関する特別警報発表の可能性も

台風は30日(金)頃に九州本土に接近・上陸し、9月1日(日)にかけて比較的遅い速度で西日本から東日本に向けて日本列島を縦断する見通しです。

九州では徐々に台風本体による影響が大きくなり、進路に近い地域では瞬間的に40〜50m/sの猛烈な暴風が吹き荒れるおそれがあります。気象庁からも台風に関する特別警報(暴風、波浪、高潮)を発表する可能性があると情報がありました。

30日(金)以降は中国・四国、近畿なども暴風となる予想です。台風の速度が上がらず、影響が長引くおそれがあります。停電や、物流への影響などが数日にわたり継続するおそれがあるため、早いうちに備えを済ませるようにしてください。

九州や四国では大雨に厳重警戒 1000mmに迫るおそれ

西日本から東日本の太平洋側には台風の周囲をまわる湿った空気が次々に流れ込み、局地的に激しい雨となっています。東海では24時間雨量がすでに200mmを超えているところもあります。

この先は台風の北上に伴い、台風本体の雨雲がかかる地域で断続的に激しい雨が降り続くおそれがあります。特に、南東からの風が山にぶつかる地域などで雨量がかなり多くなるおそれがあり、九州や四国の太平洋側の多いところではさらに700mm以上、東海でも300mm以上の雨が降る予想です。河川の氾濫や土砂災害等に厳重な警戒が必要です。

台風の動きがより遅くなった場合や線状降水帯が形成された場合などには、総雨量が1000mmに達するおそれがあります。九州ではこれまでの観測史上一位の記録を超えるような大雨となることが考えられる状況です。大雨に関する特別警報が発表される可能性もあります。避難などを行う場合は、荒天になってからではなく、早めに判断するようにしてください。

台風の暴風域に入る確率

5日先までに台風の暴風域に入る確率が50%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁)

 愛媛県            56 %
 高知県            52 %
 福岡県            63 %
 佐賀県            61 %
 長崎県
  北部・南部         73 %
  五島            51 %
 熊本県            85 %
 大分県            65 %
 宮崎県            78 %
 鹿児島県(奄美地方除く)
  薩摩・大隅地方(甑島除く)  96 %
  甑島            94 %
  種子島・屋久島地方     99 %
 奄美地方           100 %

今後は九州を中心とした西日本の各地に暴風警報、波浪警報、高潮警報、大雨警報などが発表される可能性があります。台風の進路や進行速度によっては交通機関への影響も拡大し、鉄道の運転見合わせや高速道路の通行止めなどの影響が長引くことが考えられます。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風10号の名前「サンサン(Shanshan/珊珊)」は香港が提案した名称で、少女の名前が由来です。

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