鹿児島県の特別警報 すべて警報に切替 引き続き暴風や大雨に警戒を

ウェザーニュース

鹿児島県に発表されていた台風の特別警報は、29日(木)10時30分に警報・注意報に切り替えられました。

台風が上陸したことで記録的な暴風が吹く可能性は小さくなったものの、大雨の影響は週末にかけて継続します。引き続き身の安全を確保してお過ごしください。


暴風特別警報→暴風警報に切替
波浪特別警報→波浪警報に切替
高潮特別警報→高潮注意報に切替

枕崎では50m/s超の暴風を観測

台風10号(サンサン)は8月29日(木)8時頃に鹿児島県薩摩川内市付近に上陸しました。台風が日本に上陸するのは今年2つめで、鹿児島県への上陸は2022年台風14号（非常に強い勢力で鹿児島市付近に上陸）以来です。

鹿児島県枕崎市では未明に51.5m/s、長崎県雲仙岳では朝に38.0m/sの最大瞬間風速を観測しました。

台風10号はこのあとも九州西岸付近を北上し、夕方〜夜に長崎県付近、夜遅くには熊本県付近に達する予想です。風の影響は特に明日30日(金)までが顕著で、海上では瞬間的に60m/sを超える暴風が、陸上でも50m/s前後の暴風が吹くおそれがあります。家屋に損壊がでるおそれがあるレベルですので、暴風の吹き荒れる間は安全な屋内で過ごしてください。各地で暴風によるとみられる停電も発生しています。

台風の中心付近やスパイラルバンドと呼ばれる腕状の雨雲の直下では非常に激しい雨が降っていて、大雨となっています。宮崎県内では72時間降水量が800mmを超える大雨となっている所もあります。

台風が上陸したあとも雨のピークは続き、進行速度が遅いため影響が長引く見込みです。九州では明日にかけても、大雨や暴風、高潮、高波に厳重な警戒が必要です。