台風から離れた地域も大雨のおそれ 山の南東斜面は特に警戒を

ウェザーニュース

今日29日(木)は台風10号(サンサン)が九州に上陸し、ゆっくり北上を続けています。

台風は明日にかけて次第に暴風の勢力を落とすものの、雨の影響は週末にかけても衰えません。台風から離れた中国・四国から関東にかけても、断続的に激しい雨となるおそれがあります。

宮崎県内では既に800mm超える大雨に

台風の中心付近やスパイラルバンドと呼ばれる腕状の雨雲の直下では非常に激しい雨が降っています。今日11時までに、宮崎県美郷町のアメダス神門(みかど)では、72時間降水量が816mmを記録しています。

東日本にも台風周辺の湿った空気が流れ込む

台風10号から離れた地域でも、周辺をまわる湿った空気が流れ込み、太平洋側の地域を中心に朝から局的に激しい雨となっています。11時現在、三重県南伊勢町のアメダス南伊勢で1時間に50.0mmの非常に激しい雨を観測しています。四国では24時間雨量が300mm近くに達している所もあります。

午後にかけても中国・四国や近畿、東海も広い範囲で雨が降る見込みです。特に台風周辺の湿った南東風が山にぶつかる四国太平洋側や紀伊半島、静岡県を中心に非常に激しい雨や大雨となるおそれがあります。

台風の動きが遅く、激しい雨が長引く心配もあります。週末にかけてもは土砂災害や河川の増水に警戒が必要です。

関東も夕方から雨が強まる

午前中は比較的穏やかな空が広がる関東も油断できません。夕方頃からは南から雨雲が広がり、夜は各地で激しい雷雨となるおそれがあります。帰宅時間帯は天気の急変にお気をつけください。

関東では明日にかけても断続的に雨く降る見込みで、道路冠水などに注意が必要です。