台風10号 熱帯低気圧に変わっても警戒 近畿・東海で大雨のおそれ
ウェザーニュース / 2024年8月30日 18時0分
台風10号(サンサン)は明後日9月1日(日)までに熱帯低気圧に変わる予想となっています。熱帯低気圧になっても大雨となるおそれがあり、特に近畿・東海では警戒が必要です。
明日は1時間に50mm以上の非常に激しい雨に
台風10号は中心付近の最大風速が18m/sまで弱まり、台風としての勢力の下限となっています。その一方で、周辺には活発な雨雲を伴っていて、中国や四国、近畿などに強い雨を降らせています。
今夜は四国を通過して明日31日(土)の朝には紀伊水道付近に達する見込みです。台風の東側の活発な雨雲が次第に紀伊半島にかかり、さらに台風に吹き込む南東からの風が紀伊山地にぶつかることで雨雲は一層発達するとみられます。今夜以降は局地的に1時間に50mm以上の非常に激しい雨の降るおそれがあります。
48時間で500mm以上の大雨のおそれ
台風は紀伊半島に近づくとともに速度を落とし、熱帯低気圧へと変わりながらほとんど停滞する可能性があります。このため、近畿南部や東海では明後日1日(日)にかけても断続的に激しい雨が降り、雨量が増加する見通しです。
1日(日)の午後までに三重県や奈良県の山沿いで最大500mm以上の雨が予想され、三重県北中部や奈良県南部、和歌山県南部でも200mm以上の大雨となるおそれがあります。熱帯低気圧の動きによっては2日(月)まで大雨が長引くこともありえる状況です。
三重県では昨日29日(木)を中心に雨量がまとまり、今日14時までの72時間に津市で358.5mm、尾鷲市で397.0mmの雨が降りました。これまでに降った雨により地盤が緩んで土砂災害が発生しやすくなっていたり、河川は氾濫が発生しやすくなっているおそれがあります。
大規模な災害につながることが考えられますので、今後の雨に警戒し、浸水している場所や増水している川の近く、地盤の緩い傾斜地など危険な場所には引き続き近寄らないようにしてください。
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