週間天気 9月は雨と残暑でスタート 北日本は秋の気配

ウェザーニュース

■この先1週間のポイント■

・熱帯低気圧に変わっても大雨警戒
・猛暑は落ち着いても蒸し暑い
・北日本はカラッと空気で秋の気配

台風10号については台風情報もあわせてご確認ください。

熱帯低気圧に変わっても大雨警戒

8月31日(土)3時現在、台風10号（サンサン）は高知県安芸市付近を東南東へ進んでいます。

今後も東寄りに進み、9月1日(日)には紀伊半島を北上する見込みです。その後、9月2日(月)までには熱帯低気圧に変わると予想されていますが、熱帯低気圧に変わった後も、四国から近畿付近で停滞し、進路が不安定になる可能性があります。これは上空の風「指向流」が弱いため、台風や熱帯低気圧がすんなり東へ進みにくい状況となっているためです。

熱帯低気圧に変わった場合でも、中心の位置によっては雨雲の分布が大きく変わり、同じ場所に雨雲が長くとどまることが考えられます。これにより、局地的に雨量が想定以上に増えるおそれがあるため、土砂災害や河川の増水にも警戒が必要です。引き続き、進路の変化や雨雲の動きに注意し、最新の気象情報を確認するよう心がけてください。

猛暑は落ち着いても蒸し暑い

台風が暖かい空気を運んできている影響で、曇りや雨の日でも気温は30℃前後まで上昇する予想です。湿度も高いため、西日本や東日本を中心にムシムシとした不快な体感が続きそうです。

日差しが届く地域では、再び気温が35℃前後まで上がる日が多くなる見込みです。今年の暑さは例年より厳しく、さらにその期間が長引いているところもあるため、体への負担も大きくなっています。暑さによる疲労が蓄積しやすく、体調を崩しやすくなっているので、体調管理をしっかりと行ってください。

北日本はカラッと空気で秋の気配

東日本や西日本では、蒸し暑い日が続きますが、北日本では北から乾いた空気が流れ込み、比較的過ごしやすい天気となりそうです。

北日本では、暑さもこれまでよりやや和らぎ、少しずつ秋の気配が感じられそうです。朝晩は気温が下がり、ひんやりとした涼しさを感じる日も増えてきます。外出時には日中との気温差に注意し、薄手の羽織るものなどで服装を調節することが大切です。

季節の変わり目で体調を崩しやすくなる時期ですので、温度調整がしやすい服装を心がけ、風邪や体調不良には十分ご注意ください。