台風に近い東海で断続的に激しい雨 三重県や岐阜県で土砂災害の危険度高まる

ウェザーニュース

台風10号(サンサン)の東側では、暖かく湿った空気が強く流れ込み、東海地方で雨雲が発達しています。三重県や岐阜県では土砂災害の危険度が高まっていますので、厳重な警戒が必要です。

東海は昼過ぎにかけて非常に激しい雨のおそれ

東海では南からの暖かく湿った空気の流入が強まっているため、雨雲が発達しやすくなっています。

特に三重県から岐阜県にかけては南北に伸びる雨雲の帯が形成されていて、11時20分までの1時間には岐阜県揖斐川町で56.5mmの非常に激しい雨、三重県尾鷲市では37.0mm、桑名市で36.5mmの激しい雨を観測しました。

岐阜県大垣市では解析雨量で3時間に150mm以上の雨が降ったとみられます。市内を流れる河川が氾濫するおそれや土砂災害の危険性があるとして、警戒レベル5の緊急安全確保を発令しました。


これまでに降った雨量が多い所に激しい雨が加わっているため、土砂災害の危険度が高まり、11時30分現在、三重県北中部、岐阜県美濃地方、静岡県に土砂災害警戒情報が発表中です。


三重県や岐阜県では14時前後までが目先の強雨のピークで、局地的には1時間に50mm以上の非常に激しい雨の降るおそれがあります。土砂災害に加え、道路冠水や低い土地の浸水、河川の氾濫などに厳重に警戒をしてください。

また、静岡県内は午後になって雨が強まる見込みです。台風の動きが遅くなることで、明日9月1日(日)も断続的に雨が降り、一旦雨が落ち着く三重県なども再び強く降るおそれがあります。明後日2日(月)まで大雨が長引くことも考えられますので、最新の情報をこまめにご確認ください。