1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

週刊地震情報 2024.9.1 真夜中に関東広域で揺れ 神奈川県東部震源で最大震度3

ウェザーニュース / 2024年9月1日 10時30分

ウェザーニュース

この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前週に比べると少ない水準です。本州の陸域の地震と能登半島周辺の地震がやや目立ちました。震度3以上の地震は3回発生しています。(8月25日~9月1日10時の集計)

国内:神奈川県東部の地震で震度3は2年ぶり

神奈川県東部の地震

28日(水)2時05分頃、神奈川県東部を震源とするマグニチュード4.0、深さ38kmと推定される地震が発生しました。この地震で神奈川県横浜市、川崎市、相模原市、東京都八王子市、町田市などで最大震度3、関東南部を中心とする広い範囲で震度1〜2の揺れを観測しました。

神奈川県東部を震源とする震度3以上の地震は2022年7月以来、約2年ぶりです。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

8月9日に同じ神奈川県を震源とする地震で最大震度5弱を観測しましたが、今回の震源とは離れていて、深さも違うことから異なるタイプの地震です。

地震のメカニズムや深さからプレート境界の地震ではなく、陸のプレート内部で発生したとみられます。周辺に知られている活断層はありませんが、少し北西側には立川断層が伸びています。

今回のように神奈川県と東京都の都県境を震源とする地震はあまり多くはありません。2016年に発生したマグニチュード4.6の地震では最大震度4を観測しました。

国内:能登半島の地震活動で約2か月ぶりの震度3

石川県能登地方の地震

29日(木)11時17分頃、石川県能登地方を震源とするマグニチュード4.0、深さ11kmと推定される地震が発生しました。この地震で石川県輪島市と能登町で最大震度3を観測しています。

地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、少し横ずれ成分を含んでいると解析されています。

元日に発生した能登半島地震の活動範囲で起きた地震です。最近は活動がだいぶ落ち着いていて、震度3を観測するのは7月1日以来、約2か月ぶりです。この地震の後も全体の活動には大きな変化はみられていません。一時的にやや強い揺れを伴うような地震の発生はあるものの、活動は着実に低下しています。

世界:中米エルサルバドル沿岸でM6.1

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は4回発生しました。最も大きな地震は南太平洋トンガ近海で発生したマグニチュード6.9です。

今回は中米の地震に注目します。日本時間の29日(木)早朝、中米・エルサルバドルの沖を震源とするマグニチュード6.1、深さ約34kmと推定される地震が発生しました。

比較的陸から近い所が震源だったため、沿岸の一部では改正メルカリ震度階級でV(直接的には比較ができないものの、震度3前後に相当)の揺れがあったとみられます。地震の規模がそれほど大きくなかったため、津波は発生しませんでした。

エルサルバドルなど中米の沖は、ココスプレートとカリブプレートの境界になっていて、しばしば規模の大きな地震が起きます。最近でも2014年にマグニチュード7.3、2001年にはマグニチュード7.7の地震がありました。
2001年の地震では大規模な地すべりが発生したこともあり多数の建物が被害を受け、多くの方が亡くなっています。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください