南海上の対流活動が活発に 台風や熱帯低気圧が相次いで発生
ウェザーニュース / 2024年9月5日 17時30分
台風11号は南シナ海を西進しています。また、今日15時に日本の東で台風12号が発生しました。これらの台風は日本の陸地への影響はない見込みですが、フィリピンの東の海上には積乱雲が東西に連なっています。
熱帯低気圧が発達しやすい状況
フィリピンの東海上に連なる雲のうち、東経140度くらいの海域に熱帯低気圧が解析されています。また、この熱帯低気圧の南海上や、フィリピンのすぐ東にもまとまった雲が見られます。
このように台風の予備軍とも言える積乱雲が東西に列をなしていて、依然として対流活動が活発になっています。
現時点では渦を巻くような雲はみられないものの、海面水温が30℃以上あり、少し深い所の水温も高いため、熱帯低気圧を発達させるだけのエネルギーは十分にある状況です。
南西諸島は特に要注意
複数のコンピューターシミュレーションの計算では、週末以降、沖縄の南の海上で熱帯低気圧を発達させる結果が多くなっています。本州の南海上で新たな台風の発生が考えられる状況になっています。南西諸島では近くで台風が発生する可能性もあり、最新の情報にお気をつけください。
週末から来週にかけては日本付近を東西に勢力を広げる高気圧が覆うため、7号や10号に比べると西日本や東日本に近づきにくい気圧配置になるとみられます。
9月は8月に次いで台風発生が多く、過去には大きな被害をもたらした台風が幾度となく襲来している月です。次の台風が大きな影響がなかったとしても、発生が続くことは十分にありえますので、日頃から南の海の動向には注目してください。
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