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週刊地震情報 2024.9.8 霧島山直下の地震で震度2 日向灘の地震以降、活動が活発

ウェザーニュース / 2024年9月8日 10時45分

ウェザーニュース

この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前週に比べるとほぼ同じ水準です。トカラ列島近海の浅い所で小規模な地震が多く起こりました。震度3以上の地震は発生していません。(9月2日~8日10時の集計)

国内:火山性地震としては珍しい震度2の揺れ

霧島山周辺の地震

6日(金)15時02分頃、宮崎県南部山沿いを震源とするマグニチュード3.0、深さがごく浅い地震が発生しました。この地震で宮崎県小林市と高原町で最大震度2を観測しています。

地震の震源は霧島山の最高峰である韓国岳の北北東で、震源が非常に浅いことから、火山性の地震と考えられます。​​霧島山は20を超える火山体の総称で、2011年に大きな噴火をした新燃岳などが良く知られています。

マグニチュード3.0・最大震度2は火山性地震としては比較的大きな規模です。霧島山の周辺では8月8日(木)以降、地震が増えていて、8月11日にはマグニチュード2.5で最大震度1、19日にはマグニチュード1.9と2.4の地震でそれぞれ震度1を観測しました。

一連の活動が活発になる直前に日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生していて、何らかの関係があると考えられます。

気象庁の観測では新燃岳などの火山活動の変化や、地殻変動の大きな変化はみられていません。ただ、霧島山は近年も噴火をしている火山ですので、今後の活動状況には注意が必要です。

国内:東海道沖で深発地震 異常震域がみられる

東海島南方沖の地震

7日(土)22時43分頃、東海道南方沖を震源とするマグニチュード5.2、深さ約390kmと推定される地震が発生しました。この地震で茨城県笠間市、栃木県宇都宮市、千葉県市川市、東京都千代田区などで最大震度2、関東から東北南部で震度1を観測しました。

深発地震では沈み込んだプレートに沿って揺れが陸地に伝わって、海溝側にあたる遠方で揺れが大きくなる現象がみられます。多くの地震で現れる震度分布のパターンと違うことから、「異常震域」と呼ばれます。深発地震の時は普通にみられ、特段「異常」な現象ではありません。

今回の地震は深く沈み込んだ太平洋プレートで発生したとみられます。太平洋プレートと陸側のプレートが接する日本海溝/伊豆・小笠原海溝の方向に揺れが伝わり、震央に近い東海や近畿よりも、関東や北日本の太平洋沿岸で揺れが強くなりました。

世界:オーストラリア南東部でM4.5

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は3回発生しました。最も大きな地震はパプアニューギニア付近で発生したマグニチュード6.4です。

今回はオーストラリアの地震に注目します。日本時間の7日(土)早朝、オーストラリア南東部を震源とするマグニチュード4.5、深さ約8kmと推定される地震が発生しました。震源は港湾都市であるニューカッスルから北西に入った内陸部で、大きな市街地はない地域です。

オーストラリアは、インド・オーストラリアプレート上の大陸で、陸域ではあまり大きな地震が発生しません。最近で目立った地震としては、2021年にメルボルンの近くで発生したマグニチュード5.9があります。この時は建物が損壊するなどの被害に見舞われました。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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