フェーン現象で九州は記録的な暑さ 38.2℃は9月中旬以降での過去最高

ウェザーニュース

台風13号の影響で南東からの風が山越えとなり、九州ではフェーン現象が発生しています。この時期としては記録的な暑さで、朝倉市では38℃を超えました。9月中旬以降で38℃以上を記録するのは観測史上初です。

関東も一部で体温並みの暑さに

台風13号は発達を続けながら東シナ海を進んでいます。台風と高気圧の間を吹く南東の風が、暖かな空気を送り込んでいることに加え、山を越えてフェーン現象を引き起こしているため、九州北部ではこの時期として記録的な高温になりました。

15時00分までの最高気温は福岡県朝倉市で38.2℃と、9月として観測史上1位を記録しています。9月中旬以降に38℃以上を観測するのは国内で初めてです。そのほか、福岡市で37.4℃、長崎県佐世保市で37.5℃、熊本市で37.0℃など九州を中心に30地点近くで9月の最高気温を更新しました。（タイ記録含む）

関東も暑さが厳しく埼玉県鳩山町で36.9℃、群馬県館林市は36.8℃と体温並みの暑さ。東京都心も34.4℃と猛暑日に迫っています。

一方で、秋雨前線の北側に広がる秋の空気に覆われた北海道は天気の回復が遅れたこともあって気温が上がりませんでした。札幌市は19.3℃とこの秋になって初の最高気温10℃台です。

明日は九州で暑さ続き、関東は暑さ落ち着く

明日16日(月)・敬老の日は台風13号が離れるため、今日ほどのフェーン現象にはなりません。それでも九州は気温が高く、雲が多めながらも35℃以上の猛暑日になる所がある見込みです。

福岡市の最高気温は35℃、熊本市は36℃の予想です。太宰府市も36℃まで上がる見通しで、明日も記録更新の可能性が高くなっています。祝日で外出をする場合はしっかりと熱中症対策を行ってください。


関東は秋雨前線が南下して天気が崩れるため、最高気温は今日よりも大幅に低くなりそうです。東京都心は29℃と30℃に届かない予想で、暑さが落ち着きます。