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<写真>中秋の名月2024 満月目前の十五夜お月さまが昇る

ウェザーニュース / 2024年9月17日 20時50分

ウェザーニュース

今日9月17日(火)は旧暦8月15日にあたり、十五夜・中秋の名月空に昇ってきました。今年は中秋の名月と満月が同日ではなく、1日遅い明日が満月になります。

東日本や西日本の太平洋側や北海道では晴れてお月見の楽しめている所が多くなっています。

岐阜市からは、岐阜城の背後に大きな十五夜お月さまが昇ってきたところを捉えた写真がウェザーニュースに届きました。

澄んだ空で名月の楽しめた所も

今夜は弱い秋雨前線の影響で東北地方に雲がかかっているほか、内陸の地域では夕立雲がまだ残っている所があります。沖縄や奄美でも雲の多い空です。

それ以外の地域では雲が比較的少なく、特に東日本や西日本の太平洋側などで澄んだ秋空が広がっています。こちらの写真は宮崎県新富町から届きました。夕涼みがてらのお月見日和です。

今夜の月をよく見ると、左下側が少しほっそりしているのがわかります。あすの満月に向けて、これからまん丸になっていくところです。

ウェザーニュースアプリにも、全国からたくさんの月の写真が届いています。雲の多い地域でも、雲のすきまを狙って月を捉えた方も多いようです。

十五夜・中秋の名月とは 中秋と仲秋の違いは?

中秋の名月とは、月の満ち欠けをもとに1か月の日付を決める太陽太陰暦(旧暦)の8月15日の夜に見える月のことです。十五夜の月とも呼ばれます。

「ちゅうしゅう」という音を表現するのには「中秋」「仲秋」の2通りの書き方があります。仲秋は旧暦の8月を、中秋は旧暦8月15日をさすことが多いようです。

もともと旧暦では1年を3か月ごとに分けて、1月〜3月を春、4月〜6月を夏、7月~9月を秋、10月〜12月を冬としていて、旧暦8月は真ん中の秋なので「仲秋」と呼ばれました。昔は「中秋」と書いても意味は同じだったものが、次第に中秋は、そのさらに真ん中の旧暦8月15日をさすようになったといわれます。

秋の真ん中にあたる中秋の名月を愛でる習慣は平安時代に中国から伝わったとされ、現在でも中国では中秋節の祝日として重要な行事の一つとされています。

▼各地の日の入り時刻・月の出時刻
根室 日の入り 17時24分 月の出 17時08分
仙台 日の入り 17時41分 月の出 17時22分
東京 日の入り 17時45分 月の出 17時24分
大阪 日の入り 18時01分 月の出 17時40分
福岡 日の入り 18時22分 月の出 18時00分
那覇 日の入り 18時31分 月の出 18時06分

中秋の名月=満月ではない?

旧暦は月の満ち欠けをもとに日付が決まるので、中秋の名月・十五夜の日は満月と同日になりそうですが、実はそうとは限りません。むしろ満月とは同日にならない年が多数を占めます。

旧暦(太陽太陰暦)では新月の瞬間を含む日が「◯月1日」と決まっています。新月から満月までの日数は13.9〜15.6日間と時期により変動するので、満月の瞬間を含む日は旧暦14日〜旧暦17日まで幅があるのです。

今年は中秋の名月の翌日にあたる旧暦8月16日、新暦の9月18日(水)に満月の瞬間を迎えます。昨年までの3年間は中秋の名月と満月が同日でしたが、次に中秋の名月と満月が同日になるのは2030年ということになります。

特別番組をYouTubeで配信予定


ウェザーニュースでは、17日(火)夜に中秋の名月の様子を生中継でお届けします。特別番組では、日本各地からの生中継映像のほか、お月見を楽しむための豆知識などもお伝えします。

特別番組や、各地の特設ライブカメラはウェザーニュースの公式YouTubeチャンネルからご覧いただけます。

中秋の名月のそばで土星も輝く

今夜の中秋の名月は土星に大接近。一晩中、土星と月が寄り添って夜空を移動します。

土星は、金星や木星に次いで、火星と同じくらい明るく見える惑星ですが、明るい中秋の名月と隣り合っているため、双眼鏡などで観察するのが良さそうです。

▼17日(火)に昇る時刻(東京)
 土星 17:23 月 17:24
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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