三連休の山の天気 秋雨前線の影響で大雨警戒
ウェザーニュース / 2024年9月19日 14時0分
9月は三連休が2週連続で続き、さらに高山では紅葉も始まるため山に出かける予定を立てている方も多いのではないでしょうか。そこで9月21日(土)から23日(月)までの三連休中の山の天気予報をお伝えします。
今回の三連休は秋雨前線の影響で雨となる山域が多くなる見込みです。十分な情報収集と計画で安全に登山を行いましょう。
【北海道】三連休は雲多めながら登山日和に
予想天気図 21日(土)9時
三連休は雲多めながら登山日和となる山域が多そうです。
■21日(土)から22日(日・秋分の日)
本州付近に前線が停滞し、湿った東寄りの風の影響を受けます。23日(月)は次第に大陸からの高気圧に覆われます。このため、21日(土)から22日(日)は渡島や日高など南のエリアほど雨の可能性があり、2000m前後の山岳では雪が混じる可能性もあります。一方、前線から遠い、道北の山岳ほど雨の可能性が低く、紅葉が見頃を迎えている大雪山でも、雲は多めですが秋山を楽しむチャンスがあります。
■23日(月)
次第に高気圧に覆われるため、広い範囲で登山日和が期待できそうです。ただ、朝晩の冷え込みが強く、大雪山などでは氷点下となる予想ですので、防寒が必須です。
連休中は比較的安定した天気になる見込みですが、前線の位置次第では雨・雪のエリアが北に広がる可能性があるため、最新情報を確認してください。
【東北】21日(土)・22日(日)は広範囲で荒天注意
21日(土)から22日(日)は低気圧・前線の影響を受けて、広範囲で雨の予想で、落雷や突風、強風を伴ってまとまった雨になる可能性があります。
23日(月)には前線は南下するものの、気圧の谷の影響で午前を中心に広い範囲で雨が残りそうです。午後は北部日本海側の山岳ほど回復傾向で、岩木山や白神山地などでは日差しのチャンスがありそうです。
これまで降った雨による沢の増水やスリップにはご注意ください。
【東日本】21日(土)から22日(日)の山は荒れた天気に
予想天気図 22日(日)9時
21日(土)から22日(日)にかけて、秋雨前線が南下して広範囲で雨となる見込みです。
■21日(土)
日本海側の山岳(白山や北アルプスなど)を中心に朝から雨となり非常に強い風を伴う予想です。一方、太平洋側の山岳(奥多摩や丹沢、南アルプスなど)は、朝のうちは晴れ間の出る所もありますが、天気は下り坂となりそうです。また、稜線や森林限界上では風も強まる予想です。
■22日(日)
前線南下により日本海側を中心に大雨や暴風に警戒が必要で、交通機関への影響や土砂災害のおそれがあります。登山は控えた方が安心です。
■23日(月)
前線は東日本の南岸へ移るため、三連休の中では最も登山向きの天気となりそうです。ただ、日本海側の山岳(白山や北アルプス、谷川岳など)や関東南部の山岳(丹沢や奥多摩など)、南アルプス周辺では雲が多く、雨が残る可能性があるため、雨への備えを万全にしてください。八ヶ岳や奥秩父、中央アルプスなどは比較的日差しが期待できるエリアとなりそうです。
23日(月)に登山を予定されている場合は、前日までの大雨により登山口までの移動手段に影響が出ている可能性もありますので、十分な確認をお願いします。また、前線南下により秋の空気に入れ替わるため、3000m級の山岳では、朝晩の気温は5℃前後になる可能性があります。寒さへの備えも忘れずに。
なお、前線の動き次第で天気が大きく変わる可能性があるため、登山前に最新情報を確認してください。
【西日本】22日(日)の登山はリスク高
■21日(土)
日本海の前線の影響で、各地で雲が多くなり、天気が下り坂です。日本海側から雨が降り出し、太平洋側の山岳でも急な雨や雷雨に注意が必要です。また、日本海側ほど風が強く吹き荒れます。
■22日(日)
前線南下により九州北部や中国地方を中心に大雨や暴風に警戒が必要です。また、移動手段となる鉄道や道路への影響や土砂災害のおそれもあります。登山は控えた方が安心です。
■23日(月)
前線は東のエリアほど南下傾向で、近畿や中国、四国では雨のピークは越えます。ただ、中国山地を中心に雨が残り、近畿南部や四国山地でも弱い雨が降る可能性があるため雨対策は万全に。また、北風が吹いて気温が下がるため、これまでよりも少し厚手の上着を準備するのがおすすめです。前日までの雨の影響による、スリップや沢の増水にも注意してください。
九州でも前線は南下傾向ですが、南部ほど影響が残りやすいと見ています。登山を計画する場合は北部の山岳を選ぶのが良さそうですが、前線の南下具合にはまだ不確実性が高いため、最新の情報を確認してください。
なお、九州地方や中国地方では、天気が回復しても前日までの大雨により登山口までの移動手段や登山道に影響が出ている可能性もありますので、事前の確認がおすすめです。
登山に行く際に
<情報の確認>
山へ行く前日までだけでなく、当日の朝にも必ず最新の天気予報を確認するようにしてください。その際、「大気の状態が不安定」、「山沿いを中心に天気急変に注意」などが聞かれたら、中止・延期をする判断も必要です。
<出発時間>
雷は午後に多くなるため、なるべく朝早くに出発し、山頂へは昼前までに到着できるように計画して出発するのが基本です。
<雷への対処>
避難する場所が少ない山では、両足を揃えて膝を折り、上半身は前かがみで耳を塞ぐという姿勢で雷雨の通過を待つのが正しい対処法となります。木の根元で雨宿りをするのは危険です。
<雨・寒さ対策>
急な雨に見舞われ、衣服が濡れてしまうと、体感温度が一気に下がり低体温症になる危険性があります。レインコートなどの雨具やエマージェンシーシートを持参し、濡れても乾きやすい服を着ていくようにしてください。
登山を楽しむためには、山の気象リスクを把握することも大切ですが、自分の体力・技術などに見合った山を選び、しっかりと登山計画を立てることもお忘れなく。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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