再び強い雨雲が能登半島に 明日22日(日)にかけて大雨災害に厳重警戒
ウェザーニュース / 2024年9月21日 22時20分
三連休初日の今日21日(土)は秋雨前線の活動が活発になっています。大雨特別警報が出ている石川県能登では24時間雨量が350mmを超えました。
一旦小康状態だった雨が、20時を過ぎた頃から再び強まり始めています。明日22日(日)にかけて大雨災害に厳重な警戒が必要です。今晩は安全な場所でお休みください。
石川・輪島は24時間で370mmの雨
秋雨前線は日本海に伸びていて、太平洋高気圧の縁をまわる湿った空気と台風14号から変わった温帯低気圧の影響で、活動が非常に活発になっています。
石川県輪島市では、22時00分までの24時間積算雨量が370.0mm、珠洲市で268.5mmといずれも観測史上1位を更新しました。そのほかの北陸や東北でも雨量が増えていて、広範囲で100mm以上に達しています。
22時00分時点で石川県能登に警戒レベル5に相当する大雨特別警報、山形県、新潟県、長崎県には警戒レベル4に相当する土砂災害警戒情報が発表中です。
台風14号から変わった低気圧の通過で強雨に
秋雨前線は今夜にかけてほとんど同じ位置に停滞し、活発な雨雲は北陸から東北を次々に通過する見込みです。
元台風14号の温帯低気圧が接近している長崎県対馬市では、厳原で21時00分までの1時間雨量80.0mmの猛烈な雨を観測。この猛烈な雨をもたらしている雨雲がこの後能登半島付近に進んでくる予想となっています。
この低気圧は秋雨前線と一体になり、明日22日(日)に北陸や東北を通過する予想となっています。低気圧が通過するまでは断続的に活発な雨雲が通過して、非常に激しい雨の降るおそれがあります。
また、明日は秋雨前線が南下するため、西日本から関東にかけての太平洋側でも雨が強まる見通しです。
総雨量が400mm超の大雨のおそれ
これから23日(月)朝までの雨量は、東北日本海側や北陸の多い所で50〜100mmに達する予想です。これまでの雨を加えると、総雨量では300〜400mmの大雨になるとみられます。
土砂災害や河川の増水、氾濫、低い土地の浸水など災害発生の危険性が高まる見通しです。すでに石川県能登では被害が出ていて、北陸、東北の各地に避難指示が発令されています。雨が落ち着くまでしっかりと安全を確保するようにしてください。
西日本から東海でも局地的な激しい雨によって道路冠水や低い土地の浸水などが発生するおそれがあるため、油断はできません。前線の位置によって大雨となる地域が変化することも考えられますので、警戒が必要です。今夜は安全なところでお休みください。
広域で強風 交通機関への影響に注意
元台風14号の低気圧が発達しながら日本海を進むため、風の強い範囲が拡大していきます。低気圧が通過する福岡県、長崎県、山口県には暴風警報が発表されました。
明日は低気圧と高気圧との間の気圧差が大きくなるため、西日本から関東の太平洋側では南西の風、東北北部や北海道では東寄りの風がそれぞれ強まる見通しです。
雨がそれほど強まらない地域でも、強風によって交通機関に影響が出ることが想定されますので、移動の予定がある方は、気象情報に加え運行情報にもご留意ください。
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