日本の南には複数の台風候補 沖縄の南の熱帯低気圧は発達か

ウェザーニュース

台風16号は今日26日(木)の午後に熱帯低気圧になりました。ただ、日本の南の海上にはまだ複数の台風候補があり、今後の動向から目が離せません。

マリアナ諸島近海で24時間以内に台風発生予想

気象庁の解析では今日15時の時点で4つの熱帯低気圧があります。このうち、最も東側のマリアナ諸島近海の熱帯低気圧については、24時間以内に台風に発達するとの情報が発表されました。

この中で注意が必要なのは、沖縄の南にある熱帯低気圧です。複数の台風候補の中でも雲の発達が目立っています。コンピュータシミュレーションの最新の計算結果では、週末にかけて急速に発達し、台風勢力になるとしているものが多数ある状況です。

台風に発達する条件は整う

沖縄の南の海域は海面水温が高く、現在は30℃以上の領域が大きく広がっています。さらに台風の発達に重要な少し深いところの水温も十分に高く、勢力を強めるためのエネルギーは豊富です。

南シナ海方面からの水蒸気の供給もあり、風の環境が整えば急速に発達してもおかしくありません。

ウェザーニュース作成の週間天気図では来週中頃にかけて先島諸島近海で発達し、その後は東シナ海に進むと解析しています。今後の動向に注意が必要です。

出典・参考
気象衛星画像：NICT 情報通信研究機構