南の海上の熱帯低気圧は3つに そのうち2つは台風に発達予想

ウェザーニュース

昨日午後の時点で日本の南に4つあった熱帯低気圧は、今日27日(金)になり3つに減少しました。ただ、そのうち2つは台風まで発達する予想で、引き続き動向に注意が必要です。

2つは発達傾向、2つは衰弱傾向

日本の南の海上は対流活動が活発になっていて、複数の熱帯低気圧が発生しています。

衛星画像ではフィリピンの東の海上に3つの雲の塊が確認できます。西側と東側のものは今後も発達し、台風になる見通しです。一方で、真ん中の雲の塊は昨日に比べると衰弱し、今朝9時の時点で熱帯低気圧とは解析されなくなりました。

また、九州の南の海上には小さな雲の渦がみられます。これは台風16号から変わった熱帯低気圧で、やはり衰弱傾向です。

台風に発達後の進路に注意

今後の動向に注意が必要なのは、台風に変わると予想される2つの熱帯低気圧です。

特に沖縄の南は海から受けるエネルギーが大きいことや、風の環境が適していることから発達が予想され、来週には強い勢力の台風として先島諸島に近づく可能性があります。

マリアナ諸島近海の熱帯低気圧はそれほど発達しないものの、小笠原諸島近海を通って関東の沖を進む予想となっているため、念のため動きには注意が必要です。

出典・参考
気象衛星画像：NICT 情報通信研究機構