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自律神経が乱れやすい時期に注意したい!? 秋バテ簡易チェックシート

ウェザーニュース / 2024年10月7日 5時10分

ウェザーニュース

今年2024年9月は夏かと思うような暑さから、急に秋めいて朝晩の冷え込みが強く感じられる日が続きました。季節の変わり目は心身に不調が出やすいといわれています。だるさや昼間の眠気が抜けない、頭痛、肩こり、便秘や下痢、気持ちが落ち込むなど、原因不明の不調はないでしょうか。

イシハラクリニック副院長・石原新菜先生によると、「過酷な夏を乗り越え、『冷え』や『疲れ』を残したまま、気づかないうちに秋バテの症状が出ているかもしれない」といいます。

秋バテになっていないか簡単にチェックする方法や対策のポイントなど紹介します。

7割が身体の不調あり!?

酷い暑さのあとの秋は特に注意が必要なようです。リンナイ株式会社(愛知県名古屋市)が全国20~60代の男女計1,000名に行った意識調査(※)によると、約7割の人が夏から秋にかけて身体の不調を経験しています。

「不調」として多く挙げられていたのは、「昼間の眠気」、「気分の落ち込み」「冷え」。特に、「頭痛」には40代女性の3割、「便秘・下痢」には30代の3割が悩んでいました。

この時期に特有の「寒暖差」がこのような不調の原因になると考えている人が多いようですが、調査の監修にも当たった石原先生は「秋の朝晩の寒暖差だけでなく、夏の間の冷房や冷たい飲食で身体が冷えて血行が悪くなってしまったことも不調の原因」と話します。

夏の過ごし方次第で身体にダメージを与えており、そこに秋の気温差が加わることで体調を崩してしまうというのです。

夏の過ごし方と自律神経の乱れ!?

同じ意識調査を見ると、「屋内の冷房」からの冷えや寒さで身体の負担を感じている人の割合が半数近くいました。また、夏の過ごし方については「半袖で冷房の中を過ごしたり」「冷たいものを良く飲んだ」という人の割合が8割近くに上りました。

「冷房で冷えを感じている人が半数いるにも関わらず、冷え対策をしていない人が多いのが現状です。

冷房や冷たい飲食で内臓が冷えているために起こる内臓冷えは、『夏の冷え』の原因です。内臓が冷えることで、胃もたれや食欲不振、胃痛、便秘・下痢などの胃腸の不調、むくみやすさ、生理痛・生理不順などの原因になります。

秋バテの原因は寒暖差による自律神経の乱れと、寒暖差による冷え、そして夏の冷えを引きずっていることです」(石原先生)

10問で秋バテをチェック!

「秋バテ簡易チェックシート」で、自分に秋バテの可能性がないかチェックしてみましょう。

「食欲がない、 疲れやすいは、朝スッキリ起きられない、は秋バテに見られる症状です。冷たい飲み物をたくさん飲むこと、入浴はシャワーだけ、冷房が効いている部屋で良く過ごすなどは、冷えの原因となります。

また、寒い地域で収穫される果物や炭水化物に偏った食事も冷えにつながります。自分の生活を見直し、秋バテ対策を心がけましょう」(石原先生)

秋バテ改善に3つのポイント

秋バテの可能性がある場合、どうしたらよいのでしょうか。

「生活習慣を見直す必要があります。ポイントとなるのは、運動、入浴、食事です」(石原先生)

秋バテ対策の3つのポイント

(1)適度な運動をする
運動することで、全身の血行がよくなり自律神経の乱れを整える効果もあるといいます。

「私たちの体温の約40%は筋肉からつくられています。継続して運動することで、平熱が上がり、全身の血行がよくなって、冷えからくる各症状を改善します。

また、運動はストレスを発散し、自律神経を整えます。自律神経の乱れからくる秋バテ、気分の落ち込みや不眠などの症状改善に役立ちます。

ウォーキングなどの有酸素運動を30分、スクワット30回などがおすすめです」(石原先生)

(2)湯船は40℃のお湯に10分
暖かい季節はシャワーで済ませてしまう人も多いですが、湯船に浸かるのが大切だといいます。

「湯船に浸かって身体の芯から温まると、全身の血行が良くなり冷え性の改善、 冷えからくる症状の改善につながります。

ゆっくりと湯船に浸かることで、筋肉がほぐれて疲れが取れるので、自律神経も整い、夜もぐっすり眠れます。内臓の働きもよくなり、胃腸の不調、むくみなどの改善効果もあります」(石原先生)

(3)食事で身体を温める素材を
毎日の食事でも秋バテ対策になる工夫ができます。

「冬が旬のものや根菜類は身体を温める性質があります。また、薬味やスパイスは胃腸の働きを良くして消化吸収を助け、さらには全身の血行をよくして身体を温める作用があります。

身体が温まることで冷え性の改善、代謝アップ、さらには自律神経も整うので秋バテの改善につながります。

りんごのように冬が旬のものや、にんじんのような根菜類を食材として使いましょう。いつもの食事にしょうがやネギなどの薬味、七味唐辛子、胡椒、 シナモンなどのスパイスを活用するのもよいです」(石原先生)

秋が訪れれば冬はすぐそこ。早めに秋バテを改善し元気に冬を迎えられるようにしたいですね。

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