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台風17号は父島の西を北上中 大型で非常に強い台風18号は沖縄・先島に影響

ウェザーニュース / 2024年9月30日 16時58分

ウェザーニュース

日本列島付近には2つの台風があり、台風17号(チェービー)は小笠原諸島・父島の西を北上中です。今後も北上を続け、明日10月1日(火)は関東の東の海上を進むとみられます。

もうひとつの台風18号(クラトーン)は大型で非常に強い勢力となってなお発達を続けていて、明日が発達のピークとなる見込みです。その後は勢力を落とすものの、週後半に沖縄・先島諸島に接近する可能性があります。


台風17号 小笠原諸島からは離れ明日は関東の東へ

▼台風17号 9月30日(月) 15時
 中心位置   父島の西北西約130 km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     北 25 km/h
 中心気圧   998 hPa
 最大風速   20 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 30 m/s

台風17号は今日の昼過ぎに小笠原諸島に最接近しました。父島では12時31分に26.0m/sの最大瞬間風速を観測しています。雨の強まりは一時的で、大雨にはなりませんでした。波は高く、小笠原村には波浪警報が発表されています。

台風は今後も北上を続け、夜には小笠原諸島から離れていきます。風や雨の強い状態が収まっても、うねりや高波には引き続き警戒が必要です。

明日は進路をやや東寄りに変えながら北上を続け、関東から東北太平洋側の東の海上を通過する予想です。大きさが比較的小さく、中心は陸地から離れたところを通る見通しで、影響範囲は狭いとみています。ただ、伊豆諸島南部や千葉県の外房などでは雨や風の強まりに注意が必要です。沿岸部では高波にも注意してください。

明後日2日(水)には北海道の東の海上に達し、温帯低気圧に変わる予想です。

台風18号 沖縄・先島諸島接近後の進路は不明確

▼台風18号 9月30日(月) 15時
 中心位置   バシー海峡
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     西北西 10 km/h
 中心気圧   935 hPa
 最大風速   50 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 70 m/s

大型で非常に強い勢力の台風18号(クラトーン)は、バシー海峡を西寄りに進んでいます。海面水温が高く風の環境も発達に適している海域を進んでいて、さらに発達する予想です。明日が発達のピークとみられ、中心気圧は925hPa、中心付近の最大風速は50m/sに達する見込みになっています。

その後は台湾に近づく影響で勢力を落とすものの、徐々に進路を東寄りに変えて週後半には沖縄の先島諸島に近づく予想です。沖縄では台風の接近に伴い、先島諸島を中心に暴風や大雨、高波などのおそれがあります。早ければ明後日2日(水)頃から風が強まり始めるため、飛ばされやすいものは屋内へ仕舞うなど早めに台風への備えを行ってください。

東シナ海に出た後も北上を続けるとみられますが、進路や勢力は不明確になっています。東シナ海で動きが遅くなり、沖縄本島から西日本に湿った空気が流れ込み続けて雨量が多くなる可能性や、日本海に停滞する前線の活動を活発化させる可能性もあります。今後の情報に注意してください。

台風の暴風域に入る確率

5日先までに台風の暴風域に入る確率が10%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁)
 宮古島地方   21 %
 八重山地方   42 %
  石垣島地方  38 %
  与那国島地方 42 %

台風の名前

北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風18号の名前「クラトーン(Krathon)」はタイが提案した名称で、果物の名前(英名サントル)からとられています。台風17号の名前「チェービー(Jebi/제비)」は韓国が提案した名称で、つばめ(燕)のことをさす朝鮮語からとられています。

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