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猛烈な勢力の台風18号が台湾直撃へ 500mm以上の大雨や暴風に警戒

ウェザーニュース / 2024年10月1日 12時30分

ウェザーニュース

台風18号(クラトーン)は猛烈な勢力に発達しました。明日2日(水)には台湾に上陸する見込みです。500mmを超える大雨や暴風のおそれがあり、現地では最大限の警戒が呼びかけられています。

非常にはっきりとした台風の目

大型の台風18号(クラトーン)は猛烈な勢力となり、南シナ海をゆっくりと西北西に進んでいます。最も強いランクである猛烈な勢力の台風になるのは、中国やベトナムに甚大な被害をもたらした台風11号(ヤギ)以来、今年2つ目です。

衛星画像では中心付近に台風の目が非常に明瞭になっていることがわかり、勢力が強いことを示しています。


▼台風18号 10月1日(火)9時
 中心位置   南シナ海
 大きさ階級  大型
 強さ階級   猛烈な
 移動     西北西 ゆっくり
 中心気圧   915 hPa
 最大風速   55 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 75 m/s

明日2日(水)に台湾南部に上陸する見込み

台風の外側の雨雲がかかってきた台湾南部では雨が強まっていて、局地的には1時間に40mm以上の激しい雨を観測。24時間雨量は150mmに達しました。すでに台湾の大部分が台風の強風域に入っていて、瞬間的には20m/s超の強風を観測している所があります。

台風18号は明日2日(水)以降、北寄りに進路を変えて台湾に近づき上陸する見込みです。

特に台湾南東部は地形の影響で雨が強まり、山間部の多い所では総雨量が500〜800mmに達するとみられます。人口の多い地域では東部の花蓮県などで300mm以上の大雨になる予想です。山間部での大規模な土砂災害や市街地での浸水被害などが懸念されます。

また、台風の直撃が予想される高雄や台南なども暴風雨に見舞われる見通しです。台湾の気象当局は大雨や暴風などによる大きな災害発生のおそれがあるとして各種の警報を発表し、厳重な警戒を呼びかけています。

出典・参考
気象衛星画像:NICT 情報通信研究機構

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