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「紫金山・アトラス彗星」あす明け方は晴れて観測チャンス 方向や時間帯は?

ウェザーニュース / 2024年10月1日 12時40分

ウェザーニュース

9月28日(土)に近日点を通過した「紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)」が明るくなっています。

双眼鏡などを使えばご自身の目で見られるかもしれません。天気の面では明日10月2日(水)の明け方が観測のチャンスとなりそうです。

明け方5時前後の東の空に注目

紫金山(ツーチンシャン)・アトラス彗星は昨年、中国の紫金山天文台と南アフリカのアトラス望遠鏡によって発見された非周期彗星です。

(明るさ)
紫金山・アトラス彗星は9月28日(土)頃に太陽と最接近したため、今がちょうど最も明るい時期です。明るさは3等前後とのことで、空が真っ暗であれば肉眼でも見えるほどですが、薄明の中に昇ってくるため双眼鏡などがなければ観察は難しそうです。

(方向と時間帯)
今週のうちは明け方の東の空に登ってくることになります。東日本では5時前から5時すぎにかけて、西日本では5時頃から5時半頃が観察に適しています。空に昇ってくる時刻は次第に遅くなるため、同じ時刻に観測すると日ごとに高度が低くなっていくことになります。

来週になると地球から見て太陽の方向に移動するため、観察できない時期に入ります。10月10日頃に地球から見た太陽の方向を通過し、今月後半になると日没後の西の空に出現する状況になります。

再来週は18時頃の西の空に沈んでいく様子が見られそうです。日に日に高度は高くなっていくため、より遅い時間・空の暗い状況での観察が出来るようになる一方、彗星自体の明るさが急速に失われていくため観察が難しくなっていく見通しです。

彗星を観察するには

現時点での予測では、紫金山・アトラス彗星を肉眼で観察するのは難しいといえそうです。背後の空が明るいため、彗星の色彩もあまり明瞭には見えなそうです。

東の低い空がしっかりと開けた所では、望遠鏡や双眼鏡を使えば彗星を自分の目で見られそうです。薄明の空となるため目印となる星があまりなく、昨年の西村彗星などよりも見つけにくいかもしれません。ただ、彗星の尾は見えているようですので、彗星かどうかの判断はしやすいかもしれません。

露光時間などが調整可能なカメラと望遠がきくレンズ、三脚等が揃っている場合には、写真に撮ることもできます。また、天体望遠鏡越しに、カメラで撮影する方法もあります。

今回の紫金山・アトラス彗星以外にも、同等の明るさの彗星(すいせい・ほうき星)は年に何度か見られることがあります。2020年のネオワイズ彗星のように、肉眼で見えるほどの明るさになった彗星もあります。彗星は周期的に近づいてくるものだけでなく、今回の紫金山・アトラス彗星のように新しく発見されるものも多くありますので、時々情報をチェックしておくと良さそうです。

天気の良い日を狙って早起きを

今日・昨日などは西日本などで彗星が観察できた所がありました。明日10月2日(水)の朝は、東日本などで晴れて観察のチャンスとなりそうです。3日(木)は北海道や静岡県周辺などで晴れ間が期待出来ます。

その他は曇りや雨の日が多く、彗星を見るのは難しい天気の所が多そうです。せっかく早起きしても曇っていたら彗星は見られません。天気予報を味方につけて、彗星観測にチャレンジしてみてください。



写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリ)

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