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週刊地震情報 2024.10.6 熊本県熊本地方で震度3 熊本地震以前よりはまだ活発

ウェザーニュース / 2024年10月6日 10時40分

ウェザーニュース

この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前の週に比べるとやや少ない水準です。西日本の陸域や能登半島周辺、関東の沖合で地震が目立っています。震度3以上の地震は1回発生しました。(9月30日~10月6日10時の集計)

国内:熊本地方での震度3以上は今年4回目

熊本県熊本地方の地震

5日(土)8時58分頃、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード3.4、深さ約10kmの地震が発生しました。この地震で熊本市西区、宇土市、宇城市で最大震度3を観測しています。

熊本地方を震源とする震度3以上の地震は9月26日以来で、今年4回目です。地震のメカニズムは北北西ー南南東方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。

今回の地震は2016年に発生した熊本地震の活動域で起きたと考えられます。熊本県熊本地方を震源とする震度3以上の地震は今年が4回目で、昨年が5回、2022年3回と、最近5年間の平均で約5回起きています。

2012〜15年の4年間ではわずか4回しか発生していませんでしたので、熊本地震以前に比べると地震は多い状況です。(2011年は熊本地震の活動域より北のエリアで地震活動が活発になり、10回発生)

熊本地震は布田川断層帯、日奈久断層帯の活動によるものと考えられています。ただ、日奈久断層帯は活動していない領域が多く、政府の地震調査研究推進本部では、八代海区間で30年以内にマグニチュード7.3程度の地震が発生する確率を0〜16%としています。

日頃からの地震への備えは引き続き欠かせません。

世界:南太平洋トンガ近海でM6.6の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しました。最も大きな地震は南太平洋で発生したマグニチュード6.6です。

日本時間の2日(水)早朝、南太平洋のトンガ近海を震源とするマグニチュード6.6、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に張力軸をもつ正断層型と解析されています。

地震の規模がやや大きく、震源は浅かったものの、津波の発生はありませんでした。震源が島からは少し離れていたため、揺れによる影響も出ていません。

トンガ近海は太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界で地震が多い領域です。比較的浅い所で規模の大きな地震は最近では2022年11月にマグニチュード7.3が起きています。

また、2009年にはマグニチュード8.1とさらに大きな地震があり、この時は周辺の島々に4〜6mの津波が押し寄せて、多数の死者が出ました。津波は日本にも到達し、岩手県久慈港では36cmを観測しています。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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