平常の状態もラニーニャ現象発生の兆し(エルニーニョ監視速報)
ウェザーニュース / 2024年10月10日 15時34分
今日10月10日(木)に気象庁は最新のエルニーニョ監視速報を発表しました。現在はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態と見られますが、ラニーニャ現象時の特徴に近づきつつある状況です。今後はラニーニャ現象の定義を満たす可能性と平常の状態が続く可能性は同程度(50%)と予想しています。
ラニーニャ現象時の特徴を示唆
9月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は−0.2℃で、基準値に近い値となりました。また、エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の7月の値は−0.2℃で、基準値に近い値でした。
太平洋赤道域の海面水温は西部で平年より高く、中部から東部にかけて平年より低くなりました。太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動はほぼ平年並で、中部太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)もほぼ平年並でした。
このような大気と海洋の状態は、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態とみられますが、ラニーニャ現象時の特徴に近づきつつあることを示しています。
ラニーニャ現象発生の確率は50%
実況では太平洋赤道域の中部で海洋表層の冷水が強まっています。
エルニーニョ/ラニーニャの動向を予測するコンピューターシミュレーションの結果によると、今後太平洋赤道域の西部から中部で貿易風が強まるとともに中部の冷水がさらに強まり東進するため、エルニーニョ監視海域の海面水温が冬には基準値より低い値で推移する可能性が大きいと見られます。ただ、その状態は長くは続かず大気海洋結合の弱まりとともに春にかけて上昇して基準値に近づくと予測しています。
以上のことから、今後冬にかけてラニーニャ現象時の特徴が明瞭になるがその状態は長続きしないため、ラニーニャ現象の定義を満たす可能性と平常の状態が続く可能性は同程度(50%)となると予想しています。
出典
気象庁
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