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「紫金山・アトラス彗星」が見頃に 見える方向や時間帯は?

ウェザーニュース / 2024年10月14日 7時40分

ウェザーニュース

9月下旬に太陽に最接近した「紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)」が、夕方の空に出現するようになりました。条件が良い所ではぼんやりと肉眼で見えるほどになっています。

見える方向や時間帯などを解説します。

【動画】花火大会中継のカメラがとらえた紫金山・アトラス彗星(きのう)

18時前〜西の空に注目

紫金山(ツーチンシャン)・アトラス彗星は昨年、中国の紫金山天文台と南アフリカのアトラス望遠鏡によって発見された非周期彗星です。今年9月28日(土)頃に太陽と最接近し、その後も尾を引く様子が観測されています。

(明るさ)
紫金山・アトラス彗星は10月前半が最も明るく見える時期で、明るさは3等以上になっている模様です。

今週からは彗星の明るさは次第に暗くなっていく見通しですが、地球から見たときの太陽方向から離れていくため、背後の空が暗くなって見つけやすくなりそうです。特に20日(日)頃にかけては背後の明るさと彗星の明るさのバランスがよく、観測に一番適した時期になりそうです。

再来週になると彗星が地球からかなり離れていくため、どんどん暗く小さくなっていく見通しです。

(方向と時間帯)
10月初週までは明け方の東の空に登っていましたが、今の時期は日没後の西の空に出現する状況に変わっています。日没後の18時前くらいからが観測のチャンスです。

同じ時間帯で比較すると高度は日に日に高くなり、同じ高度になる時間帯は日に日に遅い時間になります。西の空がひらけた所では20日(日)頃になると19時台の観測も良さそうです。

彗星を観察するには

今月初めは明け方の空に見られた

15日(火)頃から20日(日)頃にかけては、紫金山・アトラス彗星をぼんやりと肉眼で観察できるかもしれません。ただ、尾を見たりするのは難しく、ぼんやりと彗星の存在がわかる程度になりそうです。

その時期は、望遠鏡や双眼鏡を使えば彗星を自分の目で見られそうです。なるべく西の低い空がしっかりと開けた所で観察し、星図アプリなどで彗星の方向を確認し、金星などを目印にして探してみてください。

露光時間などが調整可能なカメラと望遠がきくレンズ、三脚等が揃っている場合には、14日(月)頃からは写真に撮ることができそうです。天体望遠鏡越しに、カメラで撮影する方法もあります。

今回の紫金山・アトラス彗星は、2020年のネオワイズ彗星に近い明るさになる可能性もあり、4年ぶりの明るい彗星になるかもしれません。

彗星は周期的に近づいてくるものだけでなく、今回の紫金山・アトラス彗星のように新しく発見されるものも多くありますので、時々情報をチェックしておくと良さそうです。

彗星(ほうき星)と見間違いやすい現象

日の入り前後の西の空には、彗星のような白く光る線状のものが見えることがあります。これらは夕陽に照らされた飛行機雲であることが多いようです。

彗星の場合は日没後1時間程度後から見え始めます。動く速度は太陽などの沈む速さとほとんど同じため、数分で位置を変えて見えなくなるようであれば、それは飛行機雲などの雲かもしれません。

尾を引く光りが数秒以内であれば、それは流星かもしれません。彗星の場合は一瞬だけ見えるということはありません。

夕方の西の空 雲や霞の少ない日がチャンス

三連休前半は晴れた所が多かったものの、今日14日(月)スポーツの日からは高気圧が離れることで、全国的に湿った空気の影響を受ける日が多くなる見通しです。

西の空が曇っていたり、低空が霞んでいると彗星観測が厳しくなります。天気予報を味方につけて、彗星観測にチャレンジしてみてください。


写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリ)

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