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あなたはどの柿が好み? 食感や甘さの違いがわかる柿チャート

ウェザーニュース / 2024年10月24日 5時10分

ウェザーニュース

柿色といわれるほど独特の色あいが美しく、ツヤツヤな柿が出回るようになりました。ビタミン類が豊富で健康効果が高い柿ですが、その種類も豊富で、固さの程度や甘味の違いなど個性もさまざまです。

そこで旬の柿について、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

個性はさまざま、渋柿でもおいしくなる謎

「柿は1000種類とも言われるほど品種改良が進んだ果物です。品種だけでなく成熟具合でも味や食感が変わるため、好みも分かれるところです」(吉田さん)

今年ウェザーニュースが行った「硬い柿と柔らかい柿のどちらが好み?」というアンケート調査でも、「硬い派」が全体の43%を占め、1番人気でした。次いで「両方好き」が28%、「柔らかい派」は19%という結果で、好みが分かれています。

「柿は不思議な果物で、甘柿と渋柿といっても、実は甘柿、渋柿でそれぞれ2種類ずつの合計4種類に分かれています。

甘柿でも未熟のうちから甘い『完全甘柿』、成熟して種ができると甘くなる『不完全甘柿』に分れ、渋柿なら最後まで渋い『完全渋柿』と成熟して種ができるとそのまわりに甘さが出る『不完全渋柿』に分かれます。

完全甘柿以外は十分成熟させたり、アルコールやガスで渋を抜く、干すなどして甘くしてから販売されています。

渋柿を食べてみたことのある方ならわかりますが、一口食べるだけで驚くほど渋いものが、加工されるとトロリとした甘みに変わる、不思議な果物です」(吉田さん)

一般的に流通している代表的な柿を、食感の違い、甘さの違いでチャートにして解説してもらいました。

【完全甘柿】
▼富有:甘柿の代表品種でふっくらと丸みがある。果汁が多く、果肉が柔らかめ。
▼次郎:やや扁平で甘みが強く、カリっとしたリンゴのような硬い食感。種はほぼなし。
▼太秋:大きめで甘みが強く、果汁が豊富でも梨のようなサクサクとした独特な食感。

【不完全甘柿】
▼西村早生:甘くなるとゴマが入るのが特徴。甘さあっさりで硬めの食感。
▼筆柿:小ぶりで筆のような独特の形。甘くなるとゴマが入り、やさしい甘さでやや硬め。

【完全渋柿】
▼愛宕:釣り鐘型で、渋抜き後は程よい甘さでサクッとした食感。2月ごろまで食べられる。

【不完全渋柿】
▼平種無:「荘内柿」「おけさ柿」とも。渋抜きで甘くなり、口当たりまろやかで果汁豊富。
▼刀根早生:西村早生の変種。渋抜き後の甘みは濃く、食感は硬くもなく柔らかくもない中間。
▼紀ノ川:樹上で渋抜きするのが特徴。強めの甘みで柔らかめの食感。
▼富士(甲州百目):釣り鐘状の大玉。渋抜き後は強い甘みとトロッとした食感。干し柿にも加工。

柿が赤くなると医者が青くなる、とまで言われるほどビタミン類などが豊富で健康効果が高い柿。お好みの柿を選んで、秋の味覚を堪能しましょう。



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