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今週末の山の天気 強い寒気が流入 雪や荒天に警戒を

ウェザーニュース / 2024年10月17日 15時38分

ウェザーニュース

週末は、日本付近を低気圧・前線が通過し、その後は一時的に冬型の気圧配置になります。

この時期にしては強い寒気が流れ込んで、北海道では平地でも雪が降る可能性があり、各地で強い雨や強風、突風、急激な気温低下、北日本の山岳では吹雪や積雪に警戒が必要です。

中部山岳(日本海側の山岳)でも雪や吹雪のおそれがあります。十分な情報収集と計画で安全に登山を行いましょう。

【北海道】吹雪や大雪のおそれ

850hPa寒気予想 10月20日(日)6時

■19日(土)
午前中に、低気圧や前線が通過して広い範囲で突風や強風、雷を伴った短時間強雨のおそれがあります。その後は冬型の気圧配置になり、この時期としては強い寒気が流れ込み、気温が急低下。各地で雨から雪に変わり、各地で吹雪や大雪になります。登山は控えた方が良さそうです。

■20日(日)
朝には冬型の気圧配置は弱まり、その後天気は徐々に回復していきますが、大雪山や天塩山地、北見山地など日本海側や道北の山岳ほど雲が残りやすくなる見込みです。

風もピークを越えますが、昼間でも0℃近い気温の所が多く防寒が必須です。また、前日の雨や雪の影響で、足元が滑りやすい状況になりますので、軽アイゼンなどの必要性も確認してからお出かけください。

【東北】標高1500m以上の山岳を中心に吹雪のおそれ

◾️19日(土)
日中に前線が通過して、突風、強風、雷を伴って短時間強雨のおそれがあります。その後は一時的な冬型の気圧配置になり、この時期としては強い寒気が流れ込みます。降水のピークは過ぎますが雨は雪に変わります。夜は北部は標高1000m以上、南部は標高1500m以上の山で吹雪になる可能性があります。荒天と急な気温の低下による、低体温症、視界不良、スリップなどに十分な注意が必要です。

◾️20日(日)
次第に高気圧に覆われるため、天気は回復傾向ですが、午前中ほど雲が多く、強風に注意が必要です。また、気温もこれまでよりも低く、昼間でも5℃前後までしか上がらない所も多い見込みですので、寒さ対策を行なってください。

【東日本】19日(土)は荒天に警戒

尾瀬那須日光エリアの人気ランキングと登山口の天気

◾️19日(土)
前線が通過して強風、突風、雷を伴った短時間強雨に注意が必要です。日本海側の山岳では午前中から荒天で、太平洋側では朝から風が強く、昼以降は短時間強雨を伴った荒天のおそれがあります。
前線通過後は冬型の気圧配置になり、この時期にしては強い寒気が流れ込みます。

夜から20日(日)朝は、関東北部(谷川岳など)、北アルプス、立山周辺を中心に雨は雪に変わり、吹雪になる可能性があります。荒天と急な気温の低下による、低体温症、視界不良、スリップなどに十分な注意が必要です。

◾️20日(日)
日中は次第に風が弱まり天気は回復傾向ですが、谷川岳、北アルプス北部や南アルプス周辺、大台ヶ原など太平洋側の山岳では雲が多くなる可能性があります。


【西日本】雪や雨、強風にも要警戒

中国エリアの人気ランキングと登山口の天気

◾️19日(土)
前線が通過して強風、突風、雷を伴った短時間強雨に注意が必要です。日本海側や九州の山岳では午前中から荒天で、太平洋側では朝から風が強く、昼以降は短時間強雨を伴った荒天のおそれがあります。

前線通過後は冬型の気圧配置になり、この時期にしては強い寒気が流れ込みます。夜から20日(日)朝は、急な気温の低下に注意が必要です。特に大山や氷ノ山など日本海側の高標高の山岳では、雨に雪が混じる可能性もあります。

◾️20日(日)
日中は、中国山地など日本海側の山岳では次第に天気が回復しますが、紀伊半島や九州南部(霧島山や開聞岳など)では雲が多く、雨の可能性もあります。また、各地で強風のピークは越えますが、中国山地を中心に引き続き強い風に注意してください。

登山に行く際に

<情報の確認>
山へ行く前日までだけでなく、当日の朝にも必ず最新の天気予報を確認するようにしてください。その際、「大気の状態が不安定」、「山沿いを中心に天気急変に注意」などが聞かれたら、中止・延期をする判断も必要です。

<出発時間>
雷は午後に多くなるため、なるべく朝早くに出発し、山頂へは昼前までに到着できるように計画して出発するのが基本です。

<雷への対処>
避難する場所が少ない山では、両足を揃えて膝を折り、上半身は前かがみで耳を塞ぐという姿勢で雷雨の通過を待つのが正しい対処法となります。木の根元で雨宿りをするのは危険です。

<雨・寒さ対策>
急な雨に見舞われ、衣服が濡れてしまうと、体感温度が一気に下がり低体温症になる危険性があります。レインコートなどの雨具やエマージェンシーシートを持参し、濡れても乾きやすい服を着ていくようにしてください。

登山を楽しむためには、山の気象リスクを把握することも大切ですが、自分の体力・技術などに見合った山を選び、しっかりと登山計画を立てるのが重要です。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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