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週刊地震情報 2024.10.20 関東で最大震度3が2回発生 いずれも地震頻発エリア

ウェザーニュース / 2024年10月20日 10時20分

ウェザーニュース

この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前の週とほぼ同じ水準です。関東周辺での地震がやや目立っています。震度3以上の地震は3回発生しました。(10月14日~20日10時の集計)

国内:東京湾で最大震度3の地震

東京湾の地震

14日(月)19時46分頃、東京湾を震源とするマグニチュード4.5、深さ71kmと推定される地震が発生しました。

この地震で東京都千代田区、港区、杉並区、調布市、神奈川県横浜市鶴見区、神奈川区、中区、川崎市川崎区、大和市、千葉県市川市、船橋市、埼玉県草加市、朝霞市など広い範囲で最大震度3を観測しています。

地震のメカニズムは東西方向に圧力軸をもつ逆断層型と解析されています。

東京湾北部から千葉県北西部にかけては地震が非常に多い領域で、深さ70km前後を震源とするものが大半です。マグニチュード4〜5程度の地震がしばしば発生し、今年は1月28日にマグニチュード4.7、最大震度4の地震が起きています。

国内:茨城県南部のM4.3でも震度3

茨城県南部の地震

16日(水)17時53分頃、茨城県南部を震源とするマグニチュード4.3、深さ47kmと推定される地震が発生しました。この地震で茨城県笠間市、栃木県宇都宮市、鹿沼市、下野市、群馬県板倉町、埼玉県久喜市などで最大震度3を観測しています。

茨城県南部を震源とする地震は今月13日にも起きたばかりで、今年に入り8回目です。地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

茨城県南部は前述の東京湾北部以上に地震が頻発していて、関東の中でも「地震の巣」と呼べるような領域です。震源の深さは50〜60kmほどが多く、マグニチュード5クラスの地震が起きた場合は、最大震度5弱〜5強の揺れを観測することがあります。

最近では今年3月21日にマグニチュード5.3の地震が発生し、最大震度5弱を観測しました。

世界:トルコでM6.0の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しています。最も大きな地震はトルコで発生したマグニチュード6.0です。

日本時間の16日(水)夕方、トルコの南東部を震源とするマグニチュード6.0、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

震源が陸域で浅かったため、震央周辺では改正メルカリ震度階級でVIIIの強い揺れがあったとみられます。厳密な比較はできないものの、日本の震度階級では震度5弱〜6強程度に相当する揺れです。一部の町では強い揺れによって建物に被害があり、負傷者も出ているとのことです。

今回の震源はトルコの大部分を構成する「アナトリアプレート」と「アラビアプレート」の境界に伸びる「東アナトリア断層」付近で発生したとみられます。

2023年2月には今回よりも南西の領域でマグニチュード7.8の地震が発生し、大きな被害をもたらしました。それ以前もマグニチュード7前後の地震がしばしば起きています。

また、トルコの北部にはユーラシアプレートとの境界に「北アナトリア断層」が伸びていて、こちらでも1999年に起きたマグニチュード7.6のイズミット地震など、マグニチュード7クラスが多く発生しています。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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