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ミネラルウォーターは?継ぎ足しは? 電気ポットやケトルの気になる使い方

ウェザーニュース / 2024年10月22日 9時30分

ウェザーニュース

温かい飲み物が恋しくなる季節、重宝するのが“電気ケトル”や“電気ポット”です。

日常的に使っているアイテムですが、実は使い方には誤解もあるようです。

「誤った使い方は、故障や火傷のもとに!」と、タイガー魔法瓶株式会社の商品担当者は注意します。気になる疑問に答えていただきました。

ミネラルウォーターは使用可能?

今は多種多様な水が入手可能ですが、ミネラルウォーターは電気ポットや電気ケトルで使用できるのでしょうか。

「使用可能です。ただし、こまめなお手入れを推奨しています。

水道水やミネラルウォーターには、カルシウムやナトリウムなどのミネラル成分が含まれています。湯を沸かす際に水が蒸発すると、ミネラル成分が結晶化されて内側に付着します。

ミネラルウォーターは水道水よりもミネラル成分が多く、内側に付着するのが早くなります。特に電気ポットの場合はポンプ詰まりのもとにもなります。ミネラル成分が付着してきたらクエン酸による洗浄でお手入れしてください(※洗浄方法は後で紹介)」(商品担当者)

なお、ミネラルウォーターと似ているようですが、海洋深層水は異なるといいます。

「海洋深層水は塩化化合物を多く含んでおり、その中の塩素によりステンレスに錆がつく原因となります。電気ポット、電気ケトルでの使用はオススメできません」(商品担当者)

容器内の変色、問題は?

内部が白く変色した電気ポット

電気ポットや電気ケトルを使っているうちに、白いものがついたり、内側の色が変わってくることがあります。使い続けても大丈夫なのでしょうか。

「ステンレスにつく白いものや茶色の斑点、フッ素加工が変色したように見えるのは、水に含まれるミネラル成分が、水が蒸発するときに結晶化して付着した水垢です。

水道水の水質は土地によって違いがあるため、赤や白、虹色に見えることもあります。これらがついた電気ポットや電気ケトルで沸かした湯を飲んでも、人体に悪影響はありません。水垢は、クエン酸洗浄によりきれいに落とすことができます。

なお、電気ポットで容器内に錆(さび)が出るケースがあります。水に含まれる鉄成分が結晶化したもので人体への影響はありませんが、フッ素樹脂を傷める原因になるので、早めに点検修理に出してください」(商品担当者)

水以外を沸かすことは可能?

電気ポットや電気ケトルで、他の飲み物を温めたり、ゆでたりすることはできるのでしょうか。インスタントラーメンやゆで卵など、簡単な調理に使えたら便利です。

「水以外のものを入れて沸かすことは禁止です。故障や火傷の原因になりかねません。

例えば、麺類の調理に使用すると、泡立ってふきこぼれなどを起こす恐れがあります。また、沸騰の検知を妨げたり、機器へのこげつき、腐食、異臭、故障の原因になることもあります。

食材をポリ袋等に入れて電気ポットや電気ケトルに入れて調理するのも危険です。ポリ袋が蒸気口を塞いでしまうと、お湯が勝手に噴き出すことがあるなど火傷の原因になりかねません。

レシピサイトなどのメディアで裏技調理法として紹介されることもあるようですが、絶対に止めてください」(商品担当者)

水を継ぎ足しても大丈夫?

使いかけの電気ポットや電気ケトルに水を継ぎ足して使う人がいます。大丈夫なのでしょうか。

「電気ポットの場合、水は沸騰させれば雑菌等が少なくなります。そのため、水を継ぎ足して使用していただいても、問題はありません。ただし、給水ランプがついている機種では、センサーが誤動作して消えなくなることがあります。

電気ケトルは必要な分のお湯をすぐに沸かすことが特徴です。そのつど必要な量を沸かしていただき、水が残った場合は内容器の汚れ・においの原因になりますので、残り湯は捨てていただくことをおすすめします」(商品担当者)

クエン酸洗浄の方法

電気ポットや電気ケトルをきれいに保つため、クエン酸洗浄についても教えていただきましょう。

「水垢を無理にこするとコーティング等を傷つける恐れがあるので、定期的なクエン酸洗浄をオススメしています。

やり方は簡単です。満水目盛りまで水を入れ、クエン酸30gを入れて沸かします。沸騰したらそのまま約2時間放置します。

お湯を捨てて、汚れをスポンジでこすり落としたら、再び満水にして沸かし、お湯を捨てます。クエン酸は家電販売店の電気ポット売り場や薬局などで購入できます」(商品担当者)

※取扱説明書のお手入れを確認して行ってください。

「手軽にお湯が沸かせるだけでなく、安全タイプや省エネタイプなど様々な機能のものがあります。これからの季節、ご自身のライフスタイルに合ったものを選んで、寒い冬に温かいお湯ライフ楽しんで欲しいです」(商品担当者)

寒暖差のある季節の変わり目は、温かい飲み物がほしくなるものです。ほっと一息に電気ポットや電気ケトルを気持ちよく使えるようにしておきましょう。


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