マリアナ諸島で台風発生予想 秋雨前線の活動に影響の可能性も
ウェザーニュース / 2024年10月25日 5時0分
10月25日(金)3時現在、マリアナ諸島で発達中の熱帯低気圧について、気象庁は「12時間以内に台風に発達する見込み」と発表しています。
▼熱帯低気圧 10月25日(金)3時
中心位置 マリアナ諸島
移動 西 15 km/h
中心気圧 998 hPa
最大風速 15 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 23 m/s
次に台風が発生すると今月3つ目で、台風21号と呼ばれることになります。
フィリピンの東に進んだあとの進路は不確実
24日(木)朝に発生したこの熱帯低気圧は、今後勢力を強めて台風に発達する可能性が高くなってきました。
進路を見ると、しばらくは西寄りに進んでフィリピンの東に向かう予想となっています。その後の進路は不確実で、転向して沖縄の南から日本の南を北東に進む可能性も考えられる状況です。もしそうなった場合には沖縄・奄美や伊豆諸島などで台風の影響が大きくなるため、今後の進路の情報に注意してください。
参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果
この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。
これらを比較すると、沖縄の南に西進する傾向は概ね揃っているものの、その後はコースにばらつきがあることがわかります。現時点では、西進して南シナ海方面を指向するコースもあるものの、本州の南を東進するコースを予測するコースが多数派となっています。日がたつにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。
また、来週は本州付近に秋雨前線が停滞する予想で、この熱帯低気圧からの湿った空気が流れ込むと活動が活発になることも想定されます。特に29日(火)〜31日(木)頃にかけては前線上を低気圧が進む可能性があり、大雨になる可能性も考えられるため、台風そのものの進路から離れた地域も情報の注視が必要です。
台風のシーズンはまだ続く
平年の台風発生数
次に台風が発生すると、22日(火)に発生した台風20号以来で、今月に入ってから3つめです。10月の台風発生数の平年値は3.4個で、ペースは概ね平年並みといえそうです。
例年11月以降になると台風の接近・上陸は少なくなってきますが、過去には11月末に本州に上陸した台風も記録にあり、まだ油断はできません。
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