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大型の台風21号 来週は北へ進路変化 台風と前線で広範囲に影響か

ウェザーニュース / 2024年10月26日 11時0分

ウェザーニュース

10月26日(土)9時現在、大型の台風21号(コンレイ)はフィリピンの東を時速40kmで西北西に進んでいます。

▼台風21号 10月26日(土)9時
 中心位置   フィリピンの東
 大きさ階級  大型
 強さ階級   //
 移動     西北西 40 km/h
 中心気圧   996 hPa
 最大風速   18 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 25 m/s


勢力を強めながら沖縄に接近のおそれ

マリアナ諸島で発生した台風21号は、日本の南に張り出す高気圧の縁を沿うようにしばらくは西寄りに進みます。進路にあたる領域は海面水温が高く、少しずつ勢力を強める見通しです。来週29日(火)には暴風域を伴い、30日(水)には強い勢力にまで発達するとみられます。

この頃から進路を北寄りに変えて、沖縄方面へと進む予想です。大型台風であるため中心が離れているタイミングから影響が出てくる可能性がありますので、台風への備えは早めに進めるようにしてください。

11月に入ってから本州などに近づく可能性も

参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果

気象庁の台風情報は5日先まで進路が予想されていますが、その後の予想を数値シミュレーションを参考に検討すると、本州方面に影響が出る可能性も考えられます。

この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。

これらを比較すると、沖縄の南に西進する傾向は概ね揃っているものの、その後はコースにばらつきがあることがわかります。現時点の予測では、本州の南を東進するコースを予測するコースが多数派ですが、台湾の南を西進するコースを予想をしている計算結果もあります。

進路の鍵になるのは高気圧の勢力です。


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前線が活発になり雨が強まる

台風21号の北上前から本州付近には秋雨前線が停滞する予想で、台風からの湿った空気が流れ込むと活動が活発になることが考えられます。

台風が沖縄の南に達する30日(水)頃は前線が本州の南岸に伸び、南東から湿った空気が送り込まれて雨雲が発達しやすくなる見通しです。

その後、台風が北上した場合は台風と前線の雲がまとまるような形になって広い範囲で雨が強まるおそれがあります。台風の進路によって影響が大きく変化することになりますので要注意です。

11月に本州接近は珍しい

平年の台風発生数

台風発生数の平年値は、10月が3.4個、11月が2.2個と、まだ平年でも台風が発生する時期といえます。一方、11月になると日本に近づく台風は大幅に減少し、1951年以降で本土(北海道、本州、四国、九州)に接近したものは3つしかありません。

ただ、1990年の台風28号が11月末に本州に上陸した事例もあり、まだ油断は禁物です。もし今回の台風21号が日本に上陸すれば、統計史上2番目に遅い上陸ということになります。


台風の名前

北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風21号の名前「コンレイ(Kong-rey)」はカンボジアが提案した名称で、クメールの伝説上の少女の名前/それが元になった山の名前からとられています。

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