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紅葉見頃予想2024 残暑で見頃時期が一部遅れる 高尾山は11月中旬から見頃へ

ウェザーニュース / 2024年10月31日 12時21分

ウェザーニュース

ウェザーニュース 第3回紅葉見頃予想

11月が目前に迫り、日毎に秋らしくなってきました。北海道の紅葉シーズンは終盤を迎え、東北や東日本、西日本で徐々に見頃エリアが拡大しています。

ウェザーニュースでは、この夏の天候などをもとに2024年の紅葉見頃予想を発表しました。全国の紅葉名所の見頃日を確認して、紅葉狩りの計画にお役立てください。

■ポイント■

・東日本や西日本の見頃は平年より遅め
・三連休の紅葉狩りは大雨に注意
・今後は鮮やかな紅葉に期待

東日本や西日本の見頃は平年より遅め

葉が色付く時期は秋の最低気温と深く関係しており、気温が低いと色付く時期が早くなり、高いと遅くなります。

今年の北海道は9月以降、度々流れ込んだ寒気の影響で平年並の見頃になったところが多く、紅葉シーズンは終盤です。一方、東日本や西日本は厳しい残暑の影響で色付くスピードがゆっくりになっています。すでに見頃を迎えた山々は、東日本を中心に平年よりやや遅い見頃になっているところが多いです。

今後は天気が周期変化する予想で、晴れる日の朝晩は放射冷却による冷え込みが見込めます。例年11月上旬までに見頃を迎える東日本や西日本の多くの名所では見頃時期が平年より遅い〜やや遅い予想ですが、11月中旬以降は平年並になる見込みです。

三連休の紅葉狩りは大雨に注意

三連休にかけては前線や台風21号から変わる低気圧の影響で、西日本や東日本は大雨となるおそれがあります。色付いている葉は散ってしまう可能性があるため、紅葉狩りを計画されている方はこまめに最新の情報をご確認ください。

また北海道は連休明けに、この時期としては強い寒気が流れ込む予想です。西日本も12月になると高温傾向が落ち着きます。急な冷え込みで一気に葉が散ってしまう可能性があり、北海道や西日本平野部では平年よりも見頃期間が短くなるかもしれません。

今週末は鳥崎渓谷(北海道)や泉ケ岳(宮城)、榛名山(群馬)、白山白川郷ホワイトロード・ふくべの大滝(石川)などで見頃の紅葉を楽しめそうです。

今後は鮮やかな紅葉に期待

夏の天候は葉の育ち具合や傷み具合を左右し、色付きの良さに影響を与えます。また、葉が鮮やかに色付くためには、秋に適度な日差しと雨があり、気温がしっかりと下がることが必要です。

今年は9月までの高温や日照時間が平年よりも長かった影響で、全国的に葉が変色してしまっているところがあります。特に、北日本や東日本の紅葉シーズンが早い地域では、葉が色付く前に枯れてしまったり赤みが少なかったりした木があるようです。ただ、八幡平(秋田)や剣山(徳島)など、平年並の鮮やかさになっているところもあります。

今後は全国的に天気が周期変化します。葉が鮮やかに色付くために必要な日差しや雨、朝晩の気温低下が見込めるため、これから見頃を迎える多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。

※ 見頃の定義:一つの名所の中で、全体の約7割が色付いたときから落葉が始まった日まで
※ 見頃の平年:2004年から2023年の期間で、紅葉が見頃を迎えた日から落葉が始まった日の平均
※ 天候の平年:1991年〜2020年の過去30年平均

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