台風21号は今夜までに温帯低気圧に 明日にかけ大雨、土浦花火も中止に

ウェザーニュース

11月1日(金)9時現在、台風21号(コンレイ)は東シナ海を北上しています。今夜には温帯低気圧に変わって秋雨前線と一体化する予想で、明日にかけて西日本や東日本で大雨となるおそれがあり注意・警戒が必要です。

▼台風21号　11月1日(金)9時
　中心位置　　　東シナ海
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　／／
　移動　　　　　北　25 km/h
　中心気圧　　　994 hPa
　最大風速　　　20 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　30 m/s

前線上を低気圧が東進　雨強まる

気象庁天気図

昨日台湾を横断した台風21号(コンレイ)は、今日は中国の華中の沿岸を北上し、今夜には東シナ海で温帯低気圧に変わる予想です。台湾の陸地の影響で急速に勢力を落としましたが、非常に強い勢力に発達していたこともあり、多量の湿った空気を運び込んでいます。

台風21号から変わる温帯低気圧は今夜遅くに九州の西に進み、この低気圧もしくはその前面に発生する別の低気圧が、明日2日(土)は前線に沿って西日本〜東日本を進む見込みです。

九州や中国・四国地方で雨量かさむおそれ

今日1日(金)は秋雨前線の影響で朝から九州や四国で雨が降っています。昼前には近畿でも雨が降り始めました。雨雲は次第に東に拡大し、東海、北陸も午後には雨が降りだし、強く降る可能性があります。関東も夜には雨が降り始める予想です。

九州や中国・四国は今日午後から雷を伴った激しい雨が降るおそれがあります。その他の各地も、明日2日(土)は前線上の低気圧が接近するタイミングでは土砂降りの雨となり、三連休初日はお出かけにはあいにくの天気となりそうです。

九州北部など、多いところでは48時間に300mm以上に達する可能性があります。11月としては珍しい大雨になるおそれがあるため、土砂災害や低地の浸水、河川の増水等に注意・警戒するようにしてください。

今年最後の三連休　イベントにも影響

この三連休の期間に行われる予定だったイベントにも影響が出ています。

今日1日(金)〜4日(月)に佐賀市で開催が予定されていた「2024佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」は、大雨予報のため嘉瀬川河川敷会場でのすべての出店・イベントの中止が決定されました。バルーン競技飛行も一部日程の中止が決定となっています。

明日2日(土)に茨城県土浦市で開催が予定されていた「＊」は、雨や雲の低さの予報から中止が決定されました。
＊日本三大花火大会や日本三大花火競技大会のひとつに数えられる大きな大会

沖縄も高波や急な強い雨に注意

沖縄の先島諸島からは次第に台風が離れていくものの、今日いっぱいは強風や高波の影響が続きます。午後は次第に荒れた天気が解消していきますが、沿岸での作業等は注意してください。

また明日2日(土)にかけて、沖縄や奄美では台風から変わる低気圧の影響で急に強い雨が降る可能性があり、油断ができません。

台風の名前

北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風21号の名前「コンレイ（Kong-rey）」はカンボジアが提案した名称で、クメールの伝説上の少女の名前／それが元になった山の名前からとられています。