日没後に細い月と金星が接近 夜はおうし座南流星群も
ウェザーニュース / 2024年11月5日 11時50分
今日11月5日(火)の日の入り後の空で、月と金星が接近します。正午月齢3.6のほっそりとした月と「宵の明星」金星の共演をお見逃しなく。
また、この時期は「おうし座南流星群」もピークの時期となっていて、夜は流れ星の出現も期待出来ます。
日の入り後は西の低空に注目
11月は日の入り後の南西の低空で「金星」が輝き、月末に向かって徐々に高度が高くなってきます。明るさはマイナス4.0等~マイナス4.2等級と非常に明るいため、目を引きそうです。
金星は2025年1月10日に東方最大離角を迎えます。これから段々と見える高度が上がってくるため、存在感を放ってくる宵の明星をお楽しみください。
今日5日(火)の日の入り後には、金星に細い月が接近します。地球照を伴った幻想的な細い月と、非常に明るい金星の共演は見ものです。日の入り1時間後の高度は約10度とかなり低いため、南西の方角が開けたところからお楽しみください。
▼5(火)の沈む時刻(東京)
金星 18:52 月 18:54 太陽 16:42
おうし座流星群が極大
11月12日22時頃 東の空(東京)
11月上旬から中旬にかけて「おうし座流星群」が出現します。おうし座流星群には「北群」と「南群」の2つがあり、毎年10月中旬~11月中旬頃に出現する流星群です。
今年は11月5日(火)16時頃に「南群」が、12日(火)15時頃に「北群」が活動の極大を迎えます。ただ、活動のピークはあまり明瞭ではないため、ピークの前後数日間にわたり出現頻度はあまり変わらない見込みです。出現期間中で天気の良い日に夜空を見上げてみてください。出現は小規模ですが、火球の割合が高い流星群のため、明るい流星を見ることができるかもしれません。
放射点(※)のあるおうし座は18時頃(東京)から東の空に昇りはじめ、夜が更けると共に空の高くに昇ってきます。
※放射点:流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点。
気になる今夜の天気は
今日は高気圧に覆われて晴れるところが多いものの、東日本を中心に変わりやすい天気で、内陸部ほど雨の可能性が高い予想です。北海道の日本海側も寒気の影響で雲の多い空になりそうです。九州北部や四国、中国地方でも夜遅くほど雲の多い空になりそうです。
月と金星は明るいため見つけやすいですが、西の空の低いところの現象ですので、西の空に雲が少ないところで見ると良さそうです。
流星は空のどこにでも流れる可能性があるものの、薄い雲であっても雲があると見つけるのが難しくなるため、なるべくすっきりと晴れるところで見るのが良さそうです。
参考
国立天文台「ほしぞら情報」
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