台風22号は非常に強い勢力でフィリピンに 沖縄も強風・高波続く

ウェザーニュース

11月7日(木)9時現在、非常に強い勢力の台風22号(インシン)はフィリピンの東の海上を西にゆっくり進んでいます。この後、フィリピンのルソン島北部に近づき、災害の発生が懸念されます。沖縄では先島を中心に強風や高波が続く見込みです。

▼台風22号　11月7日(木)9時
　中心位置　　　フィリピンの東
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　非常に強い
　移動　　　　　西北西　ゆっくり
　中心気圧　　　940 hPa
　最大風速　　　50 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　70 m/s

沖縄は今日いっぱい、強風や高波に注意

台風は沖縄から離れて通っているものの、大陸から張り出す高気圧の気圧差が大きくなっているため、強い風が続いています。最大瞬間風速は宮古島と与那国島で17.2m/sを観測しました。今日の午後にかけて15〜20m/sの強風が続く見込みです。

また、海上は波が高く、先島諸島の近海で4m前後、沖縄本島近海では3m前後に達するとみられます。台風の直接の影響はないものの、強風や高波には注意をしてください。

フィリピンは暴風雨への警戒強める

一方で、台風が近づいているフィリピン・ルソン島では台風本体の活発な雲がかかりはじめました。北部で雨が降り出し、沿岸部では平均で15m/s以上の強風を観測している所があります。

今日7日(木)の午後から明日8日(金)の朝にかけて沿岸ギリギリを通過していく可能性が高く、ルソン島の北部では暴風雨に見舞われる見込みです。今年は台風11号や20号で大きな被害が出ており、台風の襲来が相次いでいます。

気象当局は大雨や暴風、高波などの警報を発表し、警戒するよう呼びかけています。

台風の名前

北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風22号の名前「インシン（Yinxing）」は中国が提案した名称で、木の名前からとられています。

出典・参考
気象衛星画像：NICT 情報通信研究機構