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冷蔵庫での保存はOK? 旬の海苔を美味しく長持ちさせる方法

ウェザーニュース / 2024年11月19日 5時10分

ウェザーニュース

ツヤツヤの深みのある黒色が美しく、口溶けがよい新海苔で作った板海苔が出回る時季になりました。

ウェザーニュースでは、「板海苔、好き? 嫌い?」というアンケート調査を行いました。結果を見ると、「好き」と答えた人が全体の98%を占め、男女や世代を問わず、多くの人から支持される人気食材だということがわかりました。

海苔巻きはもちろん、朝ご飯やお弁当にも欠かせない食材の一つです。

買ってすぐはパリッとして美味しかった海苔が、しばらくしたら柔らかくなって味が落ちてしまった、という経験はありませんか。

海苔は湿気が大敵で、美味しく長持ちさせるにはコツがあるそうです。福岡有明海漁業協同組合連合会の業務部長 境真秋さんに上手な保存方法を伺いました。

有明海の海苔の生育状況は?

福岡県の有明海の海苔の生産量は全国3位で、全国有数の産地です。

「福岡県有明海の漁場は実に6mもの潮の干満差があるため、満潮時には海苔が海に浸かって豊富な栄養分を吸収し、干潮時には空中に出て乾くことを繰り返すように育てる『支柱式養殖』を行っています。こうすると海苔は旨味成分のアミノ酸を多く含み、柔らかくて甘みのあるものに育ちます。

福岡県の有明海苔の主な生産期は11月から3月までで、主に2期作で生産が行われています。11月と1月に一番摘みの海苔が採れます。

一番摘みは、独特の豊かな香りで口溶けが良く、口の中に広がる旨みと甘みがあるのが特長ですが、海苔全体の生産量の約10%ほどしか採れない貴重なものです。

今年は猛暑の影響で種付けに適した海水温まで下がらず苦労しましたが、なんとか順調に育っていますので、ほっとしています」(境さん)

海苔を美味しく長持ちさせる方法

海苔を買って一度に食べきれずに残った時、パリパリでなくなったり、色が赤っぽくなって味が落ちていることがよくあります。

「乾燥大豆などの乾燥食品が10%程度の水分を含んでいるのに対し、焼いていない乾燥板海苔は6%程度、焼海苔は2%程度しか水分を含みません。

つまり非常に乾燥した状態なので、その分空気中の湿気を吸いやすくなります。だから短時間でも外に出しておくとすぐ湿気を吸ってパリパリ感がなくなってしまいます。

そこで、湿気を防いで保存するのに最も良いのはチャック付きのアルミの保存袋です。ない場合は普通のチャック付き保存袋でも良いので口がしっかり締まるものを用意します。これに海苔と乾燥剤を入れてちゃんと空気を抜き、口を厳重に閉じます。普通の保存袋の場合は二重にした方が良いかもしれません。

こうすれば常温でも保存できますが、冷蔵庫で保存する場合は冷蔵庫から出して時間を置いて常温に戻してから口を開けるようにしてください。温度が下がったままで口を開けると、一気に湿気を吸ってしまい、逆効果になります。ちょうど冷えた飲み物が入ったグラスの周りに結露するのと同じ状態になってしまうのです。

このように保存すれば、1〜2ヵ月程度は美味しく食べることができます」(境さん)

湿気を吸った海苔の食べ方

保存がうまくできずに湿気を吸ってしまった海苔はどうすればよいのでしょうか。

「湿気を吸った海苔は風味が落ちているので、佃煮にするのがおすすめです。海苔をちぎって鍋に入れ、醤油、みりん、日本酒を1:1:1の割合で入れ、まず海苔をふやかし、火にかけてトロッとするまで煮れば、即席の海苔の佃煮ができます。ホカホカごはんやお弁当に最適です。

でも、せっかくの風味のある海苔ですから、やはり上手に保存してパリパリの状態でたべていただきたいですね」(境さん)

これから一番摘みの新海苔が出回ります。新海苔が手に入ったら、上手に保存して美味しくいただきましょう。

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