フィリピンを次々に台風が襲う 20〜25号まで6連続接近か

ウェザーニュース

10月末から台風が次々にフィリピンを襲っています。台風20号の上陸で大きな被害が出た後も、21号が接近、22号、23号が上陸しました。24号と25号もフィリピンに向かっていて、6連続で接近もしくは上陸する見通しです。

台風20号の上陸で大きな被害

今年はフィリピンのルソン島に台風の接近、上陸が相次いでいます。特に10月下旬以降は発生した台風が軒並みフィリピンに進んでいる状況です。

台風20号は10月24日にルソン島に上陸し、大雨によって土砂崩れが発生するなど大きな被害に見舞われました。台風21号はやや北を離れて通ったものの、10月30日の最接近時は非常に強い勢力まで発達していたこともあり、ルソン島北部で風雨が強まっています。

台風22号はルソン島の北部沿岸ギリギリを進んで11月7日に上陸。さらに台風23号が11日に上陸しました。被害の全体像は見えていないものの、いずれの台風でも多い所では200mmを超えるような大雨が降っています。

台風24号は非常に強い勢力で上陸か

10月以降は日本の南の海上で太平洋高気圧が西に勢力を広げているため、発生した台風は高気圧の縁を沿う形で西に進み、フィリピンを襲いました。11月になっても気圧配置は大きな変化がなく、台風24号と25号も西寄りに進む見込みです。

25号は明日14日(木)に強い勢力でルソン島の北部に近づき、南寄りを進んだ場合は上陸する可能性があります。24号は明日14日(水)頃から急速に発達して17日(日)には非常に強い勢力でルソン島に接近、上陸する見通しです。

コンピューターシミュレーションの計算では18日(月)までの雨量が最大で500mmに達すると予測しているものがあり、これまでの台風の影響と合わせて大きな災害となるおそれがあります。フィリピンの気象当局は台風24号、25号に対し警戒するよう呼びかけています。