トロピカル・ストームSaraの影響で中米は大雨 大規模災害の懸念

ウェザーニュース

カリブ海で発生した熱帯低気圧が発達し、トロピカル・ストームSara(サラ)となって中米を直撃しています。ホンジュラスでは総雨量が500mmを超えるおそれがあり、大規模な災害の発生が懸念される状況です。

総雨量は500mmを大きく上回る見通し

トロピカル・ストームSaraは日本時間の16日(土)6時現在、中米ホンジュラスの北岸ギリギリを進んでいます。中心気圧は997hPaで進行速度は時速10km未満とゆっくりです。

周辺の活発な雨雲を伴っていることや、動きが遅いことでホンジュラスでは雨量が増加していて、沿岸の街であるテラでは24時間で300mmを超える雨を観測しました。この地域は秋に雨が多く、11月の雨量の平年は300〜500mmほどで、今回は24時間で1か月分に匹敵する雨が降ったことになります。


トロピカル・ストームの動きが遅いため、ホンジュラスでは日本時間の18日(月)にかけて激しい雨の降るおそれがあり、総雨量は500mmを大幅に上回る見通しです。また、隣接するベリーズやエルサルバドルなどでも大雨になる見通しで、気象当局は災害の発生に警戒するよう呼びかけています。