寒冷通過し風雨強まる 通過前は気温上昇、通過後は寒気南下し雪も

ウェザーニュース

北海道の日本海側から、寒冷前線の雨雲がかかり始めました。今日は寒冷前線が日本列島を通過し、北日本や日本海側の地域を中心に風雨の強まるおそれがあり、注意が必要です。

また、前線の通過前は気温が高くなり、前線通過後は寒気の影響で気温が下がります。北海道では今夜は雨が雪に変わります。

サハリン付近の低気圧が急速に発達

サハリン付近を通過中の低気圧が急速に発達中です。この影響で北日本では風が強まっていて、釧路では24.0m/sの最大瞬間風速を観測しています。

また、この低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むことで大気の状態が不安定となります。寒冷前線の通過前から雨が降ったりやんだりで、前線通過時には土砂降りの雷雨となるおそれがあるため雨雲の動きに注意してください。

前線は北陸や山陰などにものびていて、東日本や西日本の日本海側でも一時雨が強まる可能性があります。

また、東日本や西日本の太平洋側は晴れている所があるものの、こちらも南岸の低気圧や湿った空気の影響で雨の降っているところがあります。にわか雨にご注意ください。

前線通過前は気温が高め

最高気温は全国的にこの時期としてはかなり高く、各地ともおよそ1か月ほど前に相当する最高気温が予想されています。鹿児島では予想最高気温が27℃と夏日予想です。厚着しすぎないようお気を付けください。


一方、寒冷前線の後方には上空に強い寒気が控えていて、明日にかけて西高東低の冬型の気圧配置が強まります。前線通過前は気温が高いものの、前線の通過後は気温がみるみる低下し、北海道では夜は雪に変わるところがある予想ですのでご注意ください。明後日にかけて積雪となるおそれがあります。

沖縄は熱帯低気圧の影響続く

台風25号は台湾付近で勢力を落とし熱帯低気圧に変わりましたが、依然台湾周辺に停滞しています。この熱帯低気圧や気圧の谷の影響で、沖縄周辺は雨雲が多くなっています。

雨雲の動き次第では一時的に土砂降りの雷雨になるおそれがありますのでご注意ください。