今冬の降雪量は日本海側で平年より多い予想 日本海の海水温の高さが影響
ウェザーニュース / 2024年11月19日 12時55分
ウェザーニューズは19日(火)、この冬(2024年12月~2025年3月)の降雪傾向を発表しました。寒気や低気圧の影響を受けて北海道日本海側から山陰で平年並か多く、北~西日本の太平洋側と九州北部で平年並の予想です。
主な要因としては、日本付近で偏西風が南に蛇行し西日本を中心に寒気が流れ込みやすい傾向であること、また北日本を中心に低気圧の影響を受けやすい予想であることが挙げられます。
日本付近で偏西風が南に蛇行
現在、太平洋熱帯域ではエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない中立の状態となっていますが、海面水温は弱いラニーニャ現象時に近い状態となっています。また、インド洋熱帯域の海面水温は東部を中心に平年より高い状態で、今後3月にかけて徐々に低下し平年並に近づいていく予想です。
今冬はインド洋東部からフィリピン近海の対流活動が平年より活発になり(1)、中国の内陸で偏西風が平年よりも北に蛇行します。この下流にあたる日本付近では、平年に近い位置ながら偏西風がやや南に蛇行します(2)。このため、日本付近は西日本を中心に平年程度に寒気が南下する見込みです(3)。
北日本中心に低気圧の影響を受けやすい
また、北日本を中心に低気圧の影響を受けやすい予想です(4)。今シーズン中は日本海の海面水温が平年より高く、水蒸気の供給が多くなる予想です(5)。これらのことから、今冬の降雪量は、北海道から山陰にかけての日本海側で“平年並か多い”、北~西日本の太平洋側と九州北部で“平年並”となる見込みです。
南岸低気圧と寒気南下が重なると関東甲信でも大雪に
雪のピークは、北日本日本海側は1月前半、東日本日本海側と西日本で1月末~2月初め頃の予想です。これらの時期は冬型の気圧配置が強まって寒気が南下しやすい見込みです。
また、東日本太平洋側は1月前半、北日本太平洋側とオホーツク海側は2月後半の予想です。これらの時期は、低気圧や気圧の谷の影響で雪が降りやすくなる見込みです。
なお、今冬は弱いラニーニャ現象時に近い状態が冬の間続く予想で、南岸低気圧の通過頻度は平年並か少なくなりそうです。ただ、寒気の入るタイミング次第では南岸低気圧の通過時に東北南部や関東甲信を中心に大雪になる可能性があるため、事前の備えが大切です。交通機関に大きな影響が出る可能性もあるため、随時最新の情報をご確認ください。
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