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保湿は遅くとも入浴後10分以内に 乾燥を防ぐ肌の保湿テクニック

ウェザーニュース / 2024年12月3日 9時10分

ウェザーニュース

今年は全国的に季節の進みがゆっくりですが、だいぶ寒くなり空気も乾燥してきました。冬に悪化しがちなのが乾燥肌で、そこからくるかゆみも悩みの種となります。

ウェザーニュースで最近の肌の調子に関するアンケート調査を実施したところ、多くの地域で7割前後の方が「かさかさ」と回答していて、「ガサガサ」「パックリ」という回答も合わせて1割ほど見られます。

1か月前に実施した同じアンケート調査に比べて「しっとり」と答えた人が10〜30ポイントほど減っており、すでに肌の乾燥に悩まされている人が多くいるようです。

野村皮膚科医院院長の野村有子先生は、「肌は健康のバロメーター。乾燥肌はバリア機能が低下している状態なので、早めケアしましょう」と話します。

肌の健康のための保湿テクニックを教えていただきましょう。

乾燥の季節到来

寒さとともに、肌のかさつきやかゆみが気になる人も多いのではないでしょうか。

「秋から冬にかけては、肌トラブルやかゆみを訴える方が多くなります。かゆみの原因はアレルギーやかぶれ、蕁麻疹(じんましん)などさまざまありますが、乾燥肌から悪化させてしまう人が少なくないのです。

空気が冷たく乾燥すると、肌の水分が奪われやすくなります。乾燥肌は肌のバリア機能が低下した状態で、刺激に弱くなります。かゆみから無意識に掻いてしまい、肌を傷つけかゆみも悪化する悪循環に陥ることもあります。

日頃のケアで、健やかな肌を取り戻していきましょう」(野村先生)

肌の潤いを守る保湿テクニック

乾燥肌を悪化させないためには、日頃の保湿でちょっと工夫することです。

(1)風呂上がりはできるだけ早く保湿
お風呂の後の保湿はタイミングが重要です。できれば脱衣場で保湿ケアを行います。

「入浴後は肌に水分を含んでいるが、そのまま放置すると乾燥しやすい状態なので、入浴後、遅くとも10分以内に保湿しましょう。清潔なタオルで水分をきちんと拭いて、すみやかにローションや乳液などを塗ります」(野村先生)

(2)手洗い後も忘れずに
手洗いの後も、保湿ケアを忘れてはなりません。

「手洗いでは、汚れだけではなく手に塗ったハンドクリームも落ちてしまうので、その都度保湿が必要です。チューブタイプのものを絞って人差し指の指先から第1関節までが手全体に塗る適量なので、丁寧になじませましょう」(野村先生)

家ならば、水回りごとにハンドクリームを置いておくのもおすすめです。

(3)就寝前のスペシャルケア
こまめな保湿を心がけていても、手やすね、かかとのように荒れやすい部位もあります。

「寝る前に、特に乾燥が気になる部位に丁寧にクリームを塗るスペシャルケアを。手などべたつきが気になるところは、昼間は軽めのローションタイプの保湿剤を使い、寝る前にクリームや軟膏タイプの保湿剤をたっぷり使うといいでしょう。

塗った後に、綿の手袋や靴下などでカバーすると効果が上がります」(野村先生)

体の洗い方&肌着の選び方

肌を守るためには、体の洗い方や肌着選びも気をつけましょう。

「入浴で肌の潤いを失わないためには、ゴシゴシ擦り洗いをしないように。洗浄剤を軽く泡立てて、優しく洗います。シャワーの湯温も40℃程度までにします。

タオルで体を拭くときも、軽く押さえるように、優しく水分を吸わせます。肌着は、チクチクしたり擦れたりしないよう、柔らかで刺激のないものを選びましょう。綿や絹などの天然素材がおすすめです。

モコモコ素材は柔らかいようですが、気づかぬうちに乾燥やかゆみなどの肌トラブルのもとになっていることがあるので注意が必要です」(野村先生)

これから師走に向けて忙しくなり、肌への負担も増していきますが、体のケアも忘れずに、乾燥する季節を乗り越えましょう。

※保湿ケアを続けても症状が改善しなかったり、強いかゆみを感じる場合は、乾燥以外の原因も考えられます。早めに皮膚科などを受診しましょう

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